ステーションワゴン市場を再燃させた? スバル「レヴォーグ」買う人は何を重視する?
2020年10月にフルモデルチェンジを発表したスバル「レヴォーグ」。同年8月からの先行受注、11月の正式発売とその都度注目されている2代目モデルですが、検討するユーザーはどのような部分を重視しているのでしょうか。
30万円払ってでも手に入れたい「アイサイトX」
スバル「レヴォーグ」は、2020年11月に発売された2代目となる新型モデルの販売が絶好調です。
同年8月の先行受注から前評判が高かったレヴォーグですが、人気のグレードやオプションはどのようになっているのでしょうか。
レヴォーグは、同社「レガシィツーリングワゴン」がグローバル市場に合わせる形でボディが大型化したことから、2014年に初代モデルが日本市場向けとして発売されました。
昨今の日本市場において、ステーションワゴンタイプは年々減少しており、レヴォーグは貴重な存在ともいえます。
そうしたなかで、レヴォーグは2代目へとフルモデルチェンジ。外観デザインは、新たなデザインコンセプトとなる「BOLDER」をスバルの量産車で初採用されたほか、「ヘキサゴングリル」は立体的かつワイドなデザインとなりました。
2代目モデルの最大の特徴ともいえるのが、スバルの安全運転支援システム「アイサイト」の進化です。
カメラは全方向での感知が可能となったほか、「前側方プリクラッシュブレーキ」や「緊急時プリクラッシュステアリング」、「前側方警戒アシスト」、「エマージェンシーレーンキープアシスト」の4つの機能が追加されています。
加えて、各グレードの上級モデルに設定されている「アイサイトX」では、一定の条件下でGPSや準天頂衛星からの情報と3D高精度地図データの組み合わせによって、これまで以上に走行している位置を正確に把握することが可能となっています。
特定の条件を満たした高速道路で、アクセルやブレーキ、ステアリング操作をアシスト。カーブ前や料金所前での減速やハンズオフアシスト、レーンチェンジアシストなどをおこないます。
では、実際のユーザーから人気なグレードにどのような傾向があるのでしょうか。スバルの販売店スタッフは次のように話します。
「グレードでは、アイサイトX搭載の『EX』が半数以上を占めています。先行予約時よりはやや割合は落ちていますが、相変わらず人気です。
非搭載グレードとは30万円以上の価格差がありますが、その場で迷う人は少なく、『買うなら絶対アイサイトX』とすでに決めて来店される人が非常に多いです」
目玉となるアイサイトX搭載グレードの販売比率は、先行予約がおこなわれた約2か月で、93%を占めていたことが明らかになっています。
いくつかの販売店スタッフによれば、現在ではその割合は6割から7割に落ち着いているとのことですが、38万円の価格差を考慮しても今なお好評のようです。
また、人気のオプションについて、前出とは別の販売店スタッフは次のように話します。
「ノーマルグレードの安全装備に加えて、EXグレードに標準装備されている『デジタルマルチビューモニター』を追加する人は半数ほどいらっしゃいます。
11.6インチのディスプレイナビも人気で、ほかのオプションは一切つけなくてもナビだけはグレードアップされた人もいらっしゃいました。
あと、コネクティッドサービスである『SUBARU STARLINK』は、予想以上に装備される人がいます。その多くは、頭上に設置されたSOSボタンが欲しいという人です。
あおり運転が話題となっていますので、その対策としてでしょう。1人で運転する機会が多いという人は、かなり安心ポイントにされています」
※ ※ ※
2021年5月時点で、日本市場で販売される国産ステーションワゴンはトヨタ「カローラツーリング」「カローラフィールダー」、ホンダ「シャトル」、マツダ「マツダ6(ワゴン)」、またハッチバックに分類されることもありますが、スバル「インプレッサスポーツ」とレヴォーグです。
なお、トヨタやマツダの販売店でも「レヴォーグがフルモデルチェンジした際に比較する人が来店した」という話もありました。
今後、これらのステーションワゴンラインナップがどうなるかは未知数ですが、2代目レヴォーグによりユーザーの関心が高まったことは、新たなステーションワゴンブームのきっかけになるかもしれません。
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