軽自動車は維持費が安いってホント? 小型車との差は年間3万円!? お得なのはどっち?
昨今は軽自動車が人気で、新車販売の約4割を占めるまでになりました。車両本体価格や維持費が安いといわれていますが、実際はどうなのでしょうか。軽自動車とコンパクトカーの税金や維持費を検証してみました。
軽自動車 vs コンパクトカー 維持費が安いのはどっち?
2020年度(2020年4月から2021年3月)に国内で販売された新車のうち、軽自動車が38%を占めました。
国内の販売ランキングを見ても、上位にはホンダ「N-BOX」、スズキ「スペーシア」、ダイハツ「タント」といった軽自動車が並び、直近の2021年4月では軽自動車比率が40%に達しています。

ちなみに日本自動車販売協会連合会が公表する数値では、現在の国産車登録台数トップはトヨタ「ヤリス」ですが、このなかにはコンパクトカーのヤリス、SUVの「ヤリスクロス」、スポーツモデルの「GRヤリス」が含まれます。
少なくともヤリスとヤリスクロスは異なる車種だといえ、登録台数を分割して算出すると1位はN-BOXとなります。
それにしても、なぜここまで軽自動車の人気が高いのでしょうか。
その背景には複数の理由がありますが、昔からいわれているのは税金などの維持費の安さです。
そこで、軽自動車の「N-BOX カスタムL」(176万9900円)と、ホンダのコンパクトカー「フィット 1.3ホーム」(171万8200円)の3年間の維持費を比べてみましょう。
N-BOX カスタムLの維持費は、軽自動車税/3年分(3万2400円)+重量税/3年分(3700円)+自賠責保険料/37か月分(2万7330円)+リサイクル料金(8840円)+手続代行費用&預かり法定費用概算(5万3300円)+ガソリン代/3万km(20万4000円)+オイル交換/2回分(8000円)+エレメント交換/1回(3000円)+タイヤ交換/1回(3万9000円)。
N-BOX カスタムLの税金や維持費の合計は37万9570円で、車両価格を含めた総合計は214万9470円です。
対するフィット 1.3ホームの維持費は、自動車税/3年分(9万1500円)+重量税/3年分(1万1200円)+自賠責保険料/37か月分(2万7770円)+リサイクル料金(9240円)+手続代行費用&預かり法定費用概算(5万3300円)+ガソリン代/3万km(21万6000円)+オイル交換/2回分(1万円)+エレメント交換/1回(3500円)+タイヤ交換/1回(4万6000円)。
フィット 1.3ホーム税金や維持費の合計は46万8510円で、車両価格を含めた総合計は218万6710円です。なお、両車ともに環境性能割(旧:自動車取得税)は0円となります。
※ガソリン代はWLTCモード燃費で計算。走行距離は3年間で3万km、レギュラーガソリン価格は1リッター当たり145円とします
※手続代行費用などの金額はホンダのホームページに基づく概算で、購入時期や販売会社によって異なります
N-BOXとフィットの購入費用および3年間の維持費を比較してみると、軽自動車税と自動車税には大きな違いがあります。
自家用乗用車の場合、軽自動車税は年額7200円から1万800円に値上げされ、1.3リッターエンジン搭載車の自動車税は、年額3万4500円から3万500円に値下げされました。
そのために差額は縮まりましたが、3年分になるとN-BOXの税額はフィットに比べて5万9100円安くなります。
















































