1億4000万円!! 「SLS AMG」のEVモデルは9台しかデリバリーされなかった
デリバリーは9台! 「SLS AMG」のEVモデルの驚愕のプライス
SLS AMG E-CELLの開発は順調に進み、2010年にはランニング・プロトタイプが早くも完成した。その蛍光イエローのボディカラーは、E-CELLのイメージカラーともいうべきもので、これまでの内燃機関ではなく、電気を動力源としていることを見る者に感じさせるには必要十分な演出でもあった。
●2013 メルセデス・ベンツ「SLS AMG E-CELL」
トータルで48kWh分のリチウムイオン・バッテリーは、フロントカウルの前方、センタートンネル内、リアアクスルの上方に分割して搭載されており、そこから各輪のエレクトリック・モーターへと電力が送られる仕組みである。
RMサザビーズの資料によると、トータルの最高出力は750ps、最大トルクは1000Nmに達し、フル充電からの走行距離は250kmを提供する。
EVの制御ユニットや、駆動方式の変更(ベースとなるSLS AMGはもちろんRWDだ)によってプッシュロッド方式へと変更したフロントサスペンションなどは、E-CELLのシャシでは大きな特徴である。
ブレーキはもちろん回生式で、回生ブレーキのレベルはステアリングホイールの後ろにあるパドルで調整できる。もっとも強い回生レベルを選択すれば、1ペダルでの走行も可能だ。
SLS SMG E-CELLの販売は2013年から開始されたが、実際にカスタマーのもとへと届けられたのは、わずかに9台を数えるのみだった。
今回RMサザビーズのアメリア・アイランド・オークションに出品されたモデルは、その貴重なE-CELLの1台で、2オーナーで走行距離はまだわずかに3800kmを刻むのみだ。
参考までにこのE-CELLの0−100km/h加速は3.9秒。これはSLS AMG ブラックシリーズと比較しても0.3秒劣るのみ。リチウムイオン・バッテリーの搭載などで、車両重量が560kgも重くなっていることを考えれば、当然の結果だろう。
オークションは現在プライベート・セールスの状態になっており、希望販売価格は105万ユーロ(邦貨換算約1億3800万円)。これからの価値の上昇に期待したい1台だ。
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