小さい&軽いは正義! 今こそ乗りたい軽スポーツカー5選
新時代の軽スポーツカーから古典的なレイアウトを採用した輸入モデルも!?
●ホンダ「N-ONE」
ホンダの軽自動車シリーズは「Nシリーズ」と呼ばれており、スーパーハイトワゴンの「N-BOX」や使いやすさを追求した「N-WGN」などが人気を博しています。
そして、運転する楽しさを盛り込んだ新時代のスタンダードを目指したモデルとして、2012年に誕生したのが「N-ONE」です。
2020年のフルモデルチェンジでは初代モデルの普遍的なデザインを踏襲しており、外観の変化は少ないのですが、中身が大きく進化しました。
ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1545mm(4WDは1570mm)で、搭載されるパワーユニットは、58馬力の660cc直列3気筒エンジンと、64馬力の同ターボの2種類。
搭載されるトランスミッションはCVTですが、上級グレードにはMTモード付きパドルシフトが装備され、そしてスポーツグレード「RS」には6速MTも用意されています。
内装ではインパネのデザインが変更され、フロントシートは初代のベンチタイプからセパレートシートに変更。
またホンダの安全運転支援システム「ホンダセンシング」を搭載。軽スポーツであっても安全装備が充実している点はうれしい進化といえそうです。
最高出力こそ64馬力ですが、専用のチューニングが施された装備となっているRSは、
S660譲りのクロスレシオ化された6速MTでスポーティな走行も楽しめるとあって、家族も乗せたいけど運転も楽しみたいという人におすすめしたい軽スポーツです。
●ケータハム「セブン160」
軽自動車といえども現在の衝突安全基準や環境性能は非常に厳しいレベルで、今後はさらなる安全性やEV化が進むと予想されています。そんななか、軽の基準を軽く超越した軽スポーツカーがケータハム「セブン160」です。
ロータスが開発し製造していた「セブン」の生産権を引き継ぎ、1960年代から基本設計を変えずに作り続け販売しているイギリスの小規模メーカーがケータハムで、このセブンにフォード製エンジンなどを自社でチューンして搭載し生き延びてきました。
そんなケータハムが手掛ける「セブン160」はスズキのエンジンを搭載し、日本の軽規格に合わせてトレッドやタイヤを変更して全幅を1.48m以下にすることで軽登録できるようにしています。
セブン160は、1950年代のレーシングカーそのままの構造(剛管パイプを用いたスペースフレーム構造)で、ユーザーが自分で組み立てられる「キットカー」としても販売されるなど、走ることに特化。ほかの軽スポーツカーとは次元が違う乗り物だといえます。
ボディサイズは全長3100mm×全幅1470mm×全高1090mm、車重は490kgしかありません。スズキ製660cc直列3気筒ターボエンジンを搭載し、エンジンは軽自動車の自主規制枠を超越した80馬力まで強化されました。
その代わり、エアコンはおろか(ヒーターは160Sに標準装備)、現在では当たり前のパワステやブレーキサーボなどはありません。
もちろんエアバッグなどもあるはずもなく、しかもミッションは5速MTのみ。それでいて新車価格は407万円からという、乗る人を選ぶ軽スポーツカーになっています。
最高速度こそ160km/hながら0-96km/h加速はわずか6.5秒。この数字は387馬力を誇るトヨタ「スープラ」と一緒という優れた加速力の持ち主なのです。
なお、正規輸入モデルはすでに国内在庫限りで販売終了とアナウンスされており、後継モデルについては明らかになっていません。
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現代のクルマは環境性能や安全性能が求められており、スポーツカーにとっては厳しさがさらに増していく可能性が高いでしょう。
だからこそ、環境への負荷も少なく、操る楽しさを感じられる軽スポーツカーは今一度注目してほしいジャンルだといえます。
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