6輪化高級「ジムニー」が存在!? 「G63 AMG 6×6」風なコンパクトラグジュアリーSUVとは
2014年に8000万円かつ日本限定5台(世界限定100台)で発売されたメルセデス・ベンツ「G63 AMG 6×6」のエッセンスをスズキ「ジムニー」に取り入れたスペシャルな1台とはどのようなクルマなのでしょうか。
世界で1台のプレミアムな「ジムニー6輪車」とは
2018年に20年ぶりのフルモデルチェンジを遂げたことで大きな話題となったスズキ「ジムニー」。
現在でも半年以上の納車待ちが続いているというほどの人気ぶりですが、そのスクエアなデザインからメルセデス・ベンツ「Gクラス」風にカスタマイズ可能なキットが販売されています。
そんななか、2017年に開催された「東京オートサロン」では、6輪化されたメルセデス・ベンツ「G63 AMG 6×6」のエッセンスを取り込んだカスタムカーがお披露目されました。
G63 AMG 6×6は、2014年に8000万円かつ日本限定5台(世界限定100台)で発売された特別なモデルです。
ボディサイズは、全長5875mm×全幅2110mm×全高2280mm、ホイールベース4220mm、最低地上高460mmを誇っています。
パワートレインは、5.5リッターV型8気筒ツインターボと7速ATを組み合わせて最高出力544馬力を発揮。
6輪駆動のシステムは、オーストラリア軍などで使用されている軍用車の駆動システムを用いています。
このようなモンスターSUVといえるG63 AMG 6×6のエッセンスを取り入れたジムニーを制作したのは、自動車専門学校の日本自動車大学校(通称:NATS)です。
制作コンセプトは「コンセプト:ベンツAMGが誇る最高級SUV“G63AMG6×6をオフロード性能で人気のスズキ・ジムニーで再現! 価格もサイズもお手頃なジャパンテイストに!!」としています。
ベースとなったのは、2代目となるJA11型(1993年式)で、「NATS AMG J-Class」と名付けられました。
外観デザインは、フロント部分がGクラスそのものとなり、NATSの学生がオリジナルで制作したエアロを装着しています。
なお、2台のジムニーを用いて6輪化&ボディ延長、3.5インチのリフトアップなどのカスタムをおこなっています。
NATS AMG J-Classについて、NATSの担当者は次のように説明しています。
「苦労したことは、フレーム延長と6輪化(1軸追加)。
2台のジムニーを使用しフレームを延長しており、接合部は作り直していることや、6輪化に伴う1軸追加は、リーフの取り付け位置のオフセットなど班員の試行錯誤が続いた(追加軸は駆動しない為引きずりです)。
また、ナンバー取得も改造内容が多い為苦労しましたが、何とか取得しました」
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本家のG63 AMG 6×6は、限定5台ならび8000万円というまさにプレミアムSUVですが、NATSの学生達が制作したNATS AMG J-Classは、世界に1台かつその価値はプライスレスといえます。
学生のバイタリティや車の出来は良いとしても、車両につけたスリーポインテッド・スターや車名の「AMG」は車両本体とは無関係のメーカーの商標であるという点を、教育機関である学校法人側はどのように考えているのかな?
学内学園祭の出し物ならいざ知らず、一般展示会への学校名を掲げての出展であるなら教育的観点から知財指導をすべきではないだろうか。