とにかく個性を主張! デザインがおもしろすぎる車5選
クルマのデザインは時代によって変化し、その時の流行によっても影響があります。しかし、そうした流行を追うことなく我が道をいったモデルも存在。そこで、個性豊かでユニークなデザインのモデルを、5車種ピックアップして紹介します。
アグレッシブなデザインのクルマを振り返る
クルマの外観デザインは販売台数を左右する重要な要素だけでなく、室内の広さや空力性能など燃費や走行安定性にも大きく影響を与えます。
さらにデザインだけを優先してしまうと生産性にも影響するため、デザイナーが考慮すべき点は多岐にわたるといえるでしょう。
そうしたクルマのデザインは時代によって流行があり、刻々と変化していますが、なかには流行を追うことなく我が道をいったモデルも存在。
そこで、個性豊かでユニークなデザインのモデルを、5車種ピックアップして紹介します。
●シトロエン「C6」
シトロエンがつくるクルマといえば、これまでも個性的かつアグレッシブなモデルが多いことで有名です。たとえば現行モデルの「C3」シリーズはシトロエンならではといえるでしょう。
また、かつて販売していた「DS」や「SM」といったモデルは、いまでも世界中にファンが存在するほど、ユニークなデザインです。
そして、2005年に発売された「C6」もかなり斬新なデザインのモデルでした。
シトロエンのフラッグシップセダンとして開発されたC6は、極端にオーバーハングしたフロントフェイスに、シトロン伝統の「ダブルシェブロン」をあしらったグリルが特徴的で、リアはフロントとは対照的にオーバーハングが短く、リアウィンドウは通常とは逆に凹面を採用。
2006年から2010年にかけて日本にも正規輸入されており、3リッターV型6気筒エンジンを搭載した上級グレードのみが販売されました。
フロントフェイスの奇抜なデザインや、5m近い全長の大柄かつ特異なシルエットのボディは、まるで陸を走るクジラのようだと評されましたが、シトロエンファンやデザインコンシャスなユーザーには高評価だったようです。
その後、C6は2016年にフルモデルチェンジしましたが、デザインはスタイリッシュな普通のセダンとなってしまい、かつてのシトロエンらしさは薄れてしまいました。
●ルノー「アヴァンタイム」
現在販売中のルノーのモデルは、シャープなフロントフェイスに複雑な曲面を組み合わせた抑揚のあるボディというのがトレンドとなっていますが、2000年代初頭にはかなりアグレッシブなデザインを採用していました。
その代表格といえるのが、2001年に発売された「アヴァンタイム」です。
アヴァンタイムのボディは未来感あふれる斬新なフォルムの3ドアハッチバックですが、もっとも特徴的なのはドアで長さが1.5m近くもあり、狭い場所での開閉のためにドアヒンジを2か所設け、2段階に開く機構を採用していました。
トップグレードは3リッターV型6気筒エンジンを搭載したFFで、室内はミニバンほど広くありませんがファミリーカーとして使われることを想定して開発されたといいます。
アヴァンタイムはデザインを優先した斬新なコンセプトのモデルでしたが、さすがに巨大なドアの使い勝手が悪かったようで、わずか2年ほどで生産を終了。
日本にも正規輸入されていたので今も中古車が流通しており、人とは違うクルマが欲しいというユーザーにはピッタリなクルマではないでしょうか。
●BMW「3シリーズti コンパクト」
現在、BMWのラインナップでコンパクトなモデルとして「1シリーズ」がありますが、その前身となったモデルが1990年に登場した「3シリーズti コンパクト」です。
スタイルは3ドアハッチバックで、Cピラーまでは標準モデルの3シリーズと同じ外観でありながら、リアのトランク部分をスパッと切り落としたことで、クーペよりも全長が22cmも短くなっていました。
そして1998年に3シリーズが4代目にモデルチェンジされると、3シリーズti コンパクトも一新。
しかし、全長4265mm×全幅1750mm×全高1410mmのボディサイズは切り詰めた全長から腰高に見え、セダンやクーペと異なる独自のデザインとされたフロントフェイスも相まって、賛否が分かれる結果となりました。
一方で、コンパクトなボディながらもBMW伝統のFRとなっており、国産コンパクトカーとは一線を画するモデルだったといえます。
結局、2004年に1シリーズが登場したことで3シリーズti コンパクトは販売を終了しました。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。