日本が誇るスポーツカー御三家! 世界が認めた高性能車3選
ホンダ渾身の作だった和製スーパーカー!
●ホンダ初代「NSX」
ホンダは1964年からF1へ参戦するなど常にモータースポーツと密接な関係を続けてきました。1983年からは同じくF1にエンジンサプライヤーとして参加すると、1980年代の終わりには常勝を誇りました。
一方、市販車も高性能なDOHCエンジンを搭載したモデルを次々と発売しましたが、さらに高みを目指し、1989年2月の北米シカゴ・オートショーに、「NS-X」という名で次世代型スポーツカーのプロトタイプが出展され、翌1990年に車名を「NSX」に改め、日米で販売が開始されました。
外観は空気を切り裂くようなシャープなウェッジシェイプで、まさにスーパーカーと呼べるフォルムを採用し、シャシとボディは世界初のオールアルミ製で、高い剛性を確保しながら軽量化を両立。
エンジンは最高出力280馬力(MT)を発揮する新開発の3リッターV型6気筒DOHC VTECエンジンをリアミッドシップに搭載し、トランスミッションは5速MTに加えて4速ATを設定することで、イージードライブを可能としました。
足まわりはドイツのニュルブルクリンクで鍛えられた4輪ダブルウイッシュボーンを採用し、軽量な車体と相まって高い運動性能を発揮します。
また、NSXは高い走行性能だけでなく乗り心地や実用性も追求され、後部のトランクには2組のゴルフバッグを積むことができました。
この新ジャンルのスーパーカーという市場を開拓したNSXは、日本の好景気という背景もあって、1000万円近い価格にもかかわらず発売当初は3年のバックオーダーを抱えるほどの人気を獲得。
一方で、当時はスーパーカーに実用性や快適性を求めることはなかったことから、NSXのコンセプトを否定する意見もありました。しかし、欧州の老舗スーパーカーメーカーはNSXの高い完成度を目の当たりにして、後に大幅な品質向上に務めることになったといいます。
NSXはその後、改良とバリエーションの拡大を開始。サーキット走行を視野にいれて開発された「NSX タイプR」が登場するなど、さらに性能を高めていきました。
2005年にNSXは生産を終え、2017年には現行モデルの2代目が登場しましたが初代の荒削りな性能に魅力を感じるユーザーも多く、今も世界中で愛されています。
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今回、紹介した3車種は誰もが知る国産スポーツカーで、奇しくも3車種とも復活を遂げたことになります。
現在のGT-R、スープラ、NSXともハイテク満載なスポーツカー、スーパーカーとして、かつてのモデルとは比べものにならないほどの性能を誇ります。
しかし、かつてのモデルを求めるユーザーが多いということは、失われたものも少なからず存在するのではないでしょうか。
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