首都高・大黒PA「GW封鎖」なぜ? 改造集会を抑止! 違法改造の「無料車検」の可能性も
閉鎖前後に「無料車検」実施も? 警察官は拡散を呼びかけ
各PAが閉鎖される前後には通称「無料車検」といわれるものが実施されるといいます。
無料車検とは、いわゆる不正改造車の取締りのことを指し、大黒PAや辰巳第1PAでは実施される頻度が高いです。
マフラーの音量やリアスポイラーの長さや幅、タイヤのはみだしなどの不正改造がないかを厳しくチェックされます。PA閉鎖のタイミングに合わせておこなわれることもあります。
2021年4月24日(土曜日)の夜に辰巳第1PAでおこなわれた無料車検では、有明JCTから辰巳JCT(9号深川線)方面に向かう多くのクルマが午後9時から閉鎖中のPAに誘導され、一斉検問のような形で不正改造のチェックがおこなわれました。
また、2021年3月に筆者(加藤久美子)が遭遇した大黒PAでの「無料車検」では、現場の警察官に「何に対して取締りをしていますか」と聞いたところ、
「タイヤのはみだしと、ナンバープレートの表示などについて不正がないかを確認しています」とのことでした。さらに、その警察官は「SNSでどんどん拡散してください」と周知を呼びかけています。
無料車検が開始されたことで、多くのクルマが大黒PAから退出しましたが、その際、パトカー前を通過するすべてのクルマをチェックしていました。
なお、ナンバープレートの表示方法については、2016年以降に規制内容が改正されており以下の表示方法は禁止されており、取締りの対象となります。
・フロントナンバーを外してダッシュボードに置く
・ナンバーを見えにくい角度に折り曲げたり、フロントナンバーを極端に斜め下方向へ傾けたりする
・カバーなどで被覆する
・ナンバープレートに外枠フレームをつける場合、(文字が判読できたとしても)少しでも文字にかかるようなフレームはNG
※ ※ ※
また、今回のPA以外にも、GW期間を含む週末や休前日には首都高PAが閉鎖されることもあります。
PAの閉鎖状況はもちろん、所要時間、渋滞・混雑状況、入口閉鎖状況など首都高速に関わる最新情報は、首都高お客様センター(24時間有人対応)でも確認することが出来ます。
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。