オープンカーで傘をさしたら違反? 時速150km超で壊れない傘が存在も

時速153kmにも耐えられる折りたたみ傘とは?

 一方で耐久力のある傘の「Rain Story」を販売するフェニックス株式会社では、そのプロモーション用の動画が驚くような映像となっています。

 このプロモーション映像には、ピックアップトラックの荷台に乗った男性がクルマの走行中に傘を広げ、風に耐え傘が壊れないことをアピールしています。

 映像に登場するRain Storyは、かなりの強風にも耐えられるくらいの強度のある傘として販売されています。

 映像のなかでも、時速153.4km/hの強風でも変形や破損することなく、クラス14の耐風試験に合格したことが確認できます。

 このRain Storyを製造するのは台湾の「榮雙國際開發有限公司」で、2004年に「Rain Story」ブランドを立ち上げました。

 台湾現地では、傘の修理や製品開発を繰り返し、信頼性の高い傘を開発し続けています。

 では、Rain Storyのプロモーション映像にあるように、クルマの荷台に人が乗り、強い風圧に耐えるかというテストを日本の公道で行っても良いのでしょうか。

 道路交通法第55条、第56条では、人が荷台に乗ることは原則として禁止されている行為にあたります。

時速150超えでも壊れないという折りたたみ傘
時速150超えでも壊れないという折りたたみ傘

 Rain Storyを日本で販売しているフェニックス株式会社の担当者は、次のように話します。

「このプロモーション映像の撮影は台湾でおこなわれています。

 日本の公道でもNGなように、台湾でもクルマの荷台に人が乗ることは法律で禁じられています。

 ですが、今回の撮影は撮影許可を取り、安全に考慮して撮影をおこないました。

 そのため、プロモーション映像としての使用もとくに問題となっていません。

 また、この動画撮影の経緯として、台湾では台風が発生しやすく風が強い日が多い国で、日本メインというよりは傘の頑丈さを求める台湾でのニーズが考えられ、製造されました。

 そのため、より頑丈さをアピールできるようこのプロモーション映像が作られました」

※ ※ ※
 クルマの風圧にも耐えられる傘「Rain Story」を手に入れたとしても、走行中のオープンカーでの使用は絶対にするべきではないといえるでしょう。

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3件のコメント

  1. 壊れない傘のほうが危ない気もするけど?

  2. 蛇足なんですが 荷台に人が乗っても違反に問われない場合があります。荷物の盗難防止、荷崩れ防止などの為に必要最小限の人を荷台に乗せることが道路交通法で認められています。(「積載物」があれば人を荷台に乗せてもOKです。)

    • 出発地点を管轄する警察署長の許可があっての特例ですので、平時で荷台の乗車は認められていません。

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