新型86はやんちゃ、新型BRZは大人っぽい!? プロドライバーが感じた走りの違いとは
スバルは公式YouTube「SUBARU On-Tube」で、現役プロドライバーの井口卓人選手と山内英樹選手がトヨタ新型「GR86」と新型スバル「BRZ」を乗り比べた動画を公開しました。両車はそれぞれどのような味付けなのでしょうか。
新型GR86 vs 新型BRZ! 両車の走りの違いは?
2021年4月5日にトヨタ新型「GR86」が世界初公開され、フルモデルチェンジした新型モデルが同年秋頃に発売されることがアナウンスされました。
2012年にトヨタとスバルが共同で開発しFRスポーツカーとして誕生した初代86ですが、スバルでは「BRZ」として販売。2代目となる新型モデルも2社での共同開発となり、新型BRZは2021年夏頃に発売される予定です。
新型GR86/BRZでポイントとなるのはエンジンの排気量アップです。初代の2リッター水平対向4気筒エンジンから新型では2.4リッター水平対向エンジンに置き替わり、最高出力は207馬力(後期6速MT)から235馬力、最大トルクは212Nmから250Nmへ向上します。
そして注目なのは最大トルクの発生回転数です。初代モデルは6400rpmから6800rpmだったところ、新型モデルは3700rpmへと変更。実用域で最大の力を発揮する特性としつつ、高回転域までストレスなく伸びるフィーリングを実現しました。
シャシやエンジンなどベースを共有する新型GR86と新型BRZですが、走りの味付けは異なっているといわれています。
新型GR86の発表時にトヨタが発表したプレスリリースでは、「86ファンに喜んでもらえる86らしい味の進化」、同じくスバルでは「誰もが愉しめる究極のFRピュアスポーツカー」と説明していますが、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
今回、スバルの公式YouTube「SUBARU On-Tube」において、スバルの現役プロドライバーである井口卓人選手と山内英樹選手による新型GR86と新型BRZの乗り比べ動画が公開されました。
2人のプロドライバーが2台を乗り比べた感想とは、どのようなものだったのでしょうか。
コースインしてハンドルを切った瞬間に2台の違いを感じたという井口選手ですが、新型GR86は「少しピーキーでやんちゃ」、新型BRZは「マイルドで大人の走りを愉しめる」とそれぞれの走りの特徴を表現。
一方、山内選手は「トヨタとスバルで味付けが違うところも面白みだと思います」とコメントし、新型GR86は「全体的に足回りが固いイメージがあって、ハイスピードコーナーとかはしっかりしている」。
新型BRZは「トラクション方向がすごくしっかりついてくる。(サーキットの)セクター3とかもすごく安定していてしっかり踏んでいけて、リアがしっかり頑張ってくれているのが良い」と感想を述べています。
また新型BRZの外観について、ヘッドライトの隅に「BRZ」のロゴが入っているのがオシャレと、スバル車を所有する山内選手がユーザーの目線でお気に入りのポイントを教えてくれました。
両車の共通の進化として、井口選手は「エンジンの進化がもっとも大きいと思うんですけど、2.4リッター化されたことによって走りを楽しめるというところが一番大きくなりました。シャシの剛性も上がっていますし、ハンドリングがとくに良くなったのが共通点です」とコメント。
さらに、「どっちを選べといわれたら、正直選べない部分はありますけど、新型GR86も新型BRZも違った楽しみ方がある」と甲乙つけがたい良さがあると語っています。
そして、井口選手・山内選手ともに「楽しかった!」とコメントしているのが印象的でした。
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初代モデルでも、86はドリフト志向、BRZは安定志向といわれていましたが、新型モデルはそれぞれの特徴をしっかりと継承しているようです。
いまでは貴重なFRスポーツのフルモデルチェンジとあってクルマ好きが期待しているだけに、2台の登場が待たれます。
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