新型車のイメージカラーはなぜ人気がないのか? 白や黒が売れるのにはワケがある?

CMやウェブサイトに登場する新型車のボディカラーは鮮やかな色だったり個性的な色だったりしますが、販売となると、必ずしもこれらのイメージカラーが売れ筋にはならないようです。どのような背景があるのでしょうか。

メーカーの「こだわりの色」と人気の色は一致せず

 クルマにはさまざまなボディカラーが設定されています。新型車が発売されると、テーマカラーなどと称して、個性的な色が用意されることも多いです。色を担当するデザイナーが、車両のコンセプトやデザイン、発売時期の流行なども考えて、こだわりのある色を生み出します。

 ところがこの色が、売れ筋になるとは限りません。

ターコイズブルーマイカのトヨタ「ライズ」
ターコイズブルーマイカのトヨタ「ライズ」

 例えばトヨタ「ライズ」の場合、カタログやホームページに掲載される外装色はターコイズブルーマイカですが、発売後1か月の時点で発表された販売データによると、ホワイトパールが30%、ブラックマイカが20%、ブライトシルバーが10%の比率でした。

 日産「ノート」はビビッドブルー/スーパーブラックの2トーンをメインに掲載していますが、この外装色の販売比率は10%です。最も多い色はピュアホワイトパールで27%を占めます。

 三菱「eKクロススペース」は、前面に打ち出される色は、オリーブグリーンメタリック/ホワイトソリッドの2トーンです。このシェアは発売直後で10%でした。最も販売比率が高いのは20%のホワイトパールで、次はチタニウムグレーでした。

 このようにカタログやホームページに掲載される色はさまざまでも、売れ筋はホワイト系です。ほかの車種でも、一番人気はホワイト系の色で、次がブラックという順番が目立ちます。

 ちなみにホンダ「N-BOX」の場合、発売時点では、標準ボディの外装色に特徴がありました。明るいプレミアムピンクパール、プレミアムイエローパールIIを用意していました。

 それが発売直後の販売構成比は、プレミアムホワイトパールが31%、ミストブルーが17%、ブラックパールが14%です。この後にイエローは廃止されました。N-BOXの色についてホンダの販売店スタッフは次のように説明します。

「N-BOXの場合、ホワイトパールとブラックパールの人気が高いです。この2色は中古車市場でも人気色なので、数年後に高値で売却できます。そうなると在庫車も、ホワイトとブラックが中心になり、在庫車はなるべく早く販売したいので値引きなどの条件も好転します。

 また、登録届け出までの期間を決めてディーラーオプションのサービスを実施する時も、納期の短い在庫車なら期間内に収まります。そうなるとホワイトパールとブラックパールはお客様の出費が効果的に節約され、台数も増えるのです」

【画像】青いノート/緑のeKクロススペース/黄のN-BOX(21枚)

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