多発するトヨタ「アルファード」の盗難に埼玉県警も警告! 車両盗難の対策は?
狙われやすいクルマは? 盗まれたクルマはどうなる?
日本損害保険協会が2000年度から調査している「自動車盗難事故実態調査」では車名別の自動車本体の盗難事故件数を発表していますが、第22回目となる最新の調査(2020年11月1日から30日)ではランドクルーザーがワースト1位となっています。
2位はトヨタ「プリウス」とレクサス「LX」、4位はレクサス「LS」、5位はトヨタ「クラウン」と続き、アルファードはレクサス「IS」や「RX」と並んで6位となっています。
海外でも人気があるなど、ロングセラーとなっているモデルがワーストの上位にくる傾向があるようですが、盗まれたクルマはどうなってしまうのでしょうか。
●海外に輸出
世界中で絶大な人気と信頼を誇るトヨタのランクルや同じくハイエースなどはこのような目的で盗まれるケースが多いようです。
なかには大規模な窃盗団が関与している場合もあり、ニュースなどでは度々報道されています。
通常、中古車を輸出する際には車検証と引き換えに発行される輸出抹消仮登録証明書が必要ですが、盗難車の場合には発行できないため、簡単には輸出できないことになります。
しかしクルマそのものではなく、それぞれのパーツ単位であれば個別番号がなく、盗難車を分解してパーツにしてしまえば区別がつかなくなります。
海外では再度組み立てたり、左ハンドルに変更したりできるような工場もあり、そこからさらに別の国に流れていってしまえば追跡は困難になります。
●国内で転売
盗難車が転売できる方法にはカラクリがあります。
同じ車種で、事故で廃車になったクルマの車体番号を盗難車に付け替えてしまえば車検証を発行することができ、中古車として販売することが可能になります。
こちらもよほどのことがない限り発見することは難しいでしょう。
●犯罪に使用
厄介なのが、犯罪者の逃走などに使われてしまう場合です。そのまま乗り捨てられるのであればまだ戻ってくる可能性はありますが、事故を起こされたり、足がつかないようにスクラップにされたりするケースもあります。
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クルマの盗難で憎むべきは犯罪者のほうですが、アルファードなど特に狙われやすいクルマのオーナーであればできるかぎりの対策はしておきたいところです。
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