軽自動車ながら超絶性能を手に入れた! 歴代スズキ「アルトワークス」を振り返る

軽自動車の馬力自主規制が64馬力になったのは1987年に誕生した「アルトワークス」がきっかけです。軽自動車における高出力競争の象徴的存在のアルトワークスですが、常に最速を目指して進化してきました。そこで、歴代のアルトワークスを振り返ります。

ブランクを経て2015年にアルトワークスが復活

 2014年に8代目アルト登場から1年遅れとなる2015年に、「アルトターボRS」をベースとした5代目アルトワークスが復活しました。

ブランクの後に復活を果たした5代目「アルトワークス」
ブランクの後に復活を果たした5代目「アルトワークス」

「R06A型」エンジンは専用チューニングにより、最大トルクはアルトターボRSの98Nmから100Nmに高められ、より力強いトルクを発揮するだけでなく操る楽しさを追求して走りを磨き上げました。

 足まわりにはKYB製の専用ショックアブソーバーを採用したスポーティなセッティングを採用。

 トランスミッションは1速から4速をクロスレシオ化して、エンジントルクの厚い回転域でつながりが良いギヤ比とした、ショートストロークの5速MTに加え、変速制御プログラムに専用チューニングが施され、マニュアルモード付パドルシフトを装備するAMTの5速AGS(オートギアシフト)が設定されています

 外観ではカーボン調のフロントバンパーアッパーガーニッシュや、ブラック塗装の15インチアルミホイールを装備してスポーティさが強調され、内装にはスポーツ走行時に体をしっかり支える専用レカロ製フロントシートと、本革巻ステアリングホイールが装備されるなど、操る楽しさだけでなく所有する満足度向上したといえます。

※ ※ ※

 多くのファンを生んだアルトワークスの「ワークス」という言葉は他のモデルにも波及し、クロスオーバーSUVの「Kei」にも4輪ディスクブレーキ、15インチアルミホイール、60タイヤ、ヘリカルLSD(2WD、MT車のみ)、レカロシートが装着された「Keiワークス」が登場するなど、ワークスは高性能軽自動車を示すブランド化を果たしました。

 そして一旦は消えたアルトワークスが復活し、多くの軽スポーツカー愛好者から絶賛されます。

 現行モデルの価格(消費税込)は153万7800円からと、性能や装備を考えると決して高くはありませんが、今後は先進安全装備の拡充などが必須になるので、手が出しやすい価格帯なのはこの5代目が最後になるかもしれません。

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Writer: くるまのニュース編集部

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