新型ヴェゼルSNSで賛否も「話題性が大事」 ホンダ主力SUV約7年半ぶり全面刷新! 外観は近未来を意識
初代で好評の室内空間、新型ではさらに向上?
一方、インテリアは全面刷新されています。初代はコクピット感覚が強めでしたが、新型はシンプルでクリーンなデザインです。
「新型はHMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)に力を入れました。
そのため機能を優先したうえで包み込むような空間設計をおこなっています。なので、デザインは基本に忠実で実はあまり遊んでいません」(岡部氏)
個人的にはスイッチの触感など、見た目だけでなく実際に使ったときのクオリティの高さを実感。この辺りは「見た目はいいけど……」といった従来のホンダとは大違いだと感じました。
また、空調の風が拡散して吹き出す「そよ風アウトレット」は、これまでありそうでなかった機能です。
「部品によって担当領域が違うので、それを整えるのは非常に難しいです。ただ、チームが意志を持つことで、各設計担当者に頑張ってもらいました。そのなかでもそよ風アウトレットはヴェゼルオリジナルです。
一見なんてことないように見えますが、実際に使ってみると『何で今までなかったの?』と思うくらい、実感できる機能です」(岡部氏)
エクステリアから想像できないセンタータンクレイアウト採用のパッケージングは初代譲りですが、後席はさらに広くなっています。
「初代も広かったですが、新型は『圧倒的に広い』と感じさせることが目標でした。
足元スペースは35mm拡大されていますが、それに加えて着座位置やシートバック角度などにも徹底してこだわり、セダンライクな座り心地になっています。
この辺りはセンタータンクの旨みをより活かすことで実現できました」(岡部氏)
パワートレインはガソリン車(1.5リッター)も用意されていますが、メインはハイブリッド車で、システムは初代の1モーター(i-DCD)から2モーター(e:HEV)に変更。
これはフィットにも搭載されていますが、新型は何が違うのでしょうか。
「システム自体は一緒ですが、ヴェエルに合わせて最適化しています。
具体的には1.5リッターエンジンは高出力化、電気式CVTはローレシオ化、バッテリーは大きなトルクを発生させるためにセル数の変更(48→60)などにより、走りを演出。
さらにドライブモードはフィットのノーマル/ECONに加えて『スポーツ』をプラスした3モードです。
スポ―ツはダイレクトでメリハリのあるセットアップになっていますが、エンジン音と連動して活発な走りになるような演出も入れています」(岡部氏)
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