7月から発売! BMW新型「M3/M4」の4WDモデルはまるでFRだ【ミュンヘン発】

BMW新型「M3/M4」の本命とも目されているM xDriveを搭載した4WDモデルの詳細が判明した。欧州では2021年7月から販売を開始する。

大本命4WD版「M3/M4」に操る歓びはあるのか

 日本では2021年1月26日より販売がスタートしたBMW新型「M3/M4」だが、欧州では「M オールホイール ドライブシステム」を搭載した追加モデルの販売が2021年7月からスタートすることが判明した。

「M3/M4」初となるM xDrive全輪駆動システムを搭載
「M3/M4」初となるM xDrive全輪駆動システムを搭載

 BMW M社は、M3/M4に初めてM xDrive全輪駆動システムを搭載する新たなふたつのモデルバリエーション「M3コンペティション セダン with M xDrive」と「M4コンペティション クーペ with M xDrive」をラインナップした。

 搭載されるエンジンは、3リッター直列6気筒ツインターボで、最高出力510ps・最大トルク650NmとFRモデルと同じスペックとなる。このエンジンに組み合わされるトランスミッションも、同じくDrivelogic搭載の8速Mステップトロニック・トランスミッションだ。

 最高速度は250km/hでリミッターがかかるものの、0−100km/h加速は3.5秒と、FRモデルに比べて0.4秒速くなった。これは間違いなく4WDに拠るところが大きいだろう。

 車両重量は、M3コンペティション セダン with M xDriveが1855kg、M4コンペティション クーペ with M xDriveが1850kgとなっており、それぞれFRモデルと比べると75kg増となっている。

●M xDriveとMディファレンシャルがもたらすもの

 特別にチューニングされたM xDriveシステムのパワー・トランスミッション・コントロールは、すでにBMW M社のハイパフォーマンス・モデルの多くに搭載されている実績がある。

 この四輪駆動システムには、アクティブMディファレンシャルが組み合わされており、状況に応じて後輪の駆動トルクを可変配分するようになっている。これにより、急加速のときや片側のグリップが少ないときなどに、パワーをロスすることなく駆動トルクを確実に路面に伝えることが可能となった。

 また、M xDriveシステムとアクティブMディファレンシャルは、M専用のトラクションコントロールを内蔵しており、ダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)システムと連携して、走行状況に応じて最適な走りを実現。

 このシステムの最大の目的は、Mモデル特有のフィーリングと強力なトラクションとスタビリティを融合した、最高にダイナミックなドライビングプレジャーをドライバーにもたらすことにある。

 M xDriveシステムは、トランスファーケース内の電子制御式多板クラッチを使用して、前輪と後輪に駆動トルクをスムーズに可変配分する。また多板クラッチのオイル供給を最適化することで、サーキットでのハードな走行でも、確実に駆動トルクを前後輪に可変配分することができるようになった。

 前後のディファレンシャルへ動力を伝達するドライブシャフトは、M3コンペティション セダン with M xDriveとM4コンペティション クーペ with M xDriveのために特別に設計された。また、駆動トルクを車輪に伝えるアウトプット・シャフトも同様に特注品となっている。

 四輪駆動システムは通常、駆動力はリアに集中しており、後輪の駆動力が限界に達したときに前輪が駆動するシステムとなっている。

 さらにトランスファーケースには、専用のコントロールユニットと統合されたホイールスリップリミッターが搭載されており、セントラルDSCマネジメントを介さずに、前後輪の回転速度差を即座に補正することが可能となっている。その結果、四輪駆動の性能が向上し、コントロールされたドリフトでコーナーを駆け抜けるような、ダイナミックなドライビングでの揺るぎない安定感がさらに向上している。

 標準装備のホイールは、Mライト・アロイ・ホイール(フロント19インチ、リア20インチ)となるが、ジェット・ブラック仕上げのツイン・スポーク・デザインの鍛造ホイールも用意されている。

 タイヤサイズは、フロント275/35R19、リア285/30R20のとなり、同サイズの専用トラックタイヤもオプションで用意されている。

【画像】大本命! 4WDの「M3/M4」とは(38枚)

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1件のコメント

  1. どう見てもこのキドニーグリルは変
    デザイナーは早く代われ

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