日産「シルフィe-POWER」登場! なぜ中国初のe-POWERは人気SUVではなくセダンなのか
日産は中国・上海モーターショー2021にて「最新のe-POWERを『シルフィ』を皮切りに搭載」することを明らかにしました。なぜセダンのシルフィから採用されるのでしょうか。
中国初e-POWERはなぜシルフィ?
2021年4月19日から開催となった中国・上海モーターショー2021。日産は、電動パワートレイン「e-POWER」を同市場でセダンの「シルフィ」から採用することを明らかにしました。
コンパクトカーやミニバン、SUVではなく、なぜセダンからの採用となるのでしょうか。
日産の電動技術を代表するe-POWERは、日本市場では2016年に2代目「ノート」を皮切りに「セレナ(2018年)」、「キックス(2020年)」に1.2リッターエンジンとe-POWERを組み合わせたシステムが採用されています。
また、2020年12月には3代目ノートにフルモデルチェンジしたタイミングで第二世代e-POWERへと進化しました。
e-POWERとは、ガソリンエンジン、発電機、インバーター、大出力モーターから成るコンパクトな一体型パワートレインと高電圧バッテリーから構成され、エンジンは発電用としてだけ使用するためタイヤには直接つながっておらず、モーターのみで100%駆動することが最大の特徴です。
また、2021年2月18日に欧州で発表された新型「キャシュカイ」には、これまで設定のなかった1.5リッターVCターボとe-POWERの組み合わせが近い将来採用される予定。
さらに、同月26日には「熱効率50%」という進化したe-POWERの概要を発表するなど、e-POWERの進化は留まることを知りません。
一方で、電気自動車を始めとする電動モデルが続々と投入されているのが中国市場です。
今回の上海モーターショー2021にて、 日産の最高執行責任者(COO)であるアシュワニ・グプタ氏は、次のように述べています。
「中国はモビリティの未来を生み出す最前線にあります。日産は、コネクティビティや自動運転技術、そして電動化技術におけるイノベーションを推進し続け、革新的で最先端の技術を中国のお客さまにお届けし、モビリティの未来を切り拓いていきます」
その中国市場において、シルフィからe-POWERを採用していくといいます。今回の上海モーターショー2021では新型「エクストレイル」などもお披露目されていますが、なぜシルフィからe-POWERを採用するのでしょうか。
中国では、各社から販売されるセダンにおいてシルフィが人気だといい、現行シルフィは上海モーターショー2019で発表されています。
しかし、その前年となる2018年には年間で48万1216台を販売するなどモデル末期といえる先代シルフィでも驚くほどの人気を誇っていたことが分かります。
そのため、前出のグプタ氏は「中国における最量販セダンである『シルフィ』を皮切りに、2025年までに6車種へ搭載します」とコメントするなど、中国市場でもっとも売れているシルフィからe-POWERを採用することでさらなる飛躍を狙っていることが分かります。
日本でも発売を!!!
日本でもプリウス対抗で売っていただきたい。プレミオ・アリオン亡き今、このサイズは売っていることに意味がある。