トヨタ「カローラ」なぜ前年比77%? 勝負の年度末で台数伸びなかった訳
販売戦略が変化しているトヨタ
最近のトヨタでは、新型モデルラッシュといえる状況ですが、販売戦略でも大きな変革期を迎えています。
2018年11月には、全販売店全車種併売化を原則とし、販売ネットワークの変革をすると公表しました。
トヨタの販売チャネルは、「トヨタ店」、「トヨペット店」、「カローラ店」、「ネッツ店」の4チャネルを展開。これまでは、各チャネルに専売モデルを設ける戦略をとっていましたが、2020年5月以降はすべての店舗で全車種を扱うように変わっています。
また、販売ネットワークの変革を公表した当初は、2022年から2025年を目処に全車種併売化へ移行するとしていましたが、2019年6月の発表で2020年5月から全車種併売化を前倒ししました。
そのため、現時点で「トヨペット店」の看板を掲げている店舗でも、カローラシリーズやクラウンなどを購入できます。
全車種併売化について、前出のトヨタ販売店の担当者は、次のように話します。
「今は、どこの店舗でも全トヨタ車を購入できます。しかし、カローラ店であれば、カローラを長年にわたり取り扱ってきた経験や実績があるため、カローラのことなら何でもお答えできる自信があります。
全店舗全車種取扱になっても、それぞれの店舗で得意としている車種があると思うので、取扱実績が長い店舗で購入したほうが安心だと思います」
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近年のトヨタは、前述のように新型モデルラッシュ、販売チャネルの変革、サブスクリプションサービスのKINTOなど、さまざまな戦略を打ち出しています。
そのため、カローラシリーズ単体で見ると台数が増えるとされる年度末での前年比割れが気になるものの、トヨタ全体で見れば好調を維持しているといえるのです。
過労ラw
ヤリスやヤリスクロス、ライズの割を食っている可能性はあるでしょう。
個人的には、カローラスポーツやカローラツーリングは、スタイルは好きですが、あまりにも、車高が低いので、乗りにくいのがあるでしょう。
また、国内専用のサイズ展開にしたことで、ユーザーが離れた可能性は否定はできないでしょう。
社有車も、セダンからコンパクトカーに移行するところもあるので、旧来型のカローラセダンよりもヤリスの方が良いという企業も出てきているのでしよう。
まして、コロナウイルスの流行があるので、企業活動が停滞しているから、社有車の購入自体減った可能性もあるでしょう。
カローラという名前も、車種整理で今後聴かれなくなる可能性はあるでしょう。