トヨタ「アクア」受注終了へ 新型アクアは2021年夏登場か 4月25日以降は在庫のみ?
トヨタのハイブリッド専用車として「プリウス」と「アクア」がラインナップされています。今回、現行アクアが2021年4月25日で新規オーダーをストップすることが明らかになりました。次期型モデルへ動き出しているのでしょうか。
オーダーストップ前の駆け込み需要も
2011年に登場し、当時世界トップレベルの燃費性能から一躍大ヒットモデルとなったトヨタ「アクア」。
2021年4月現在、次期型モデル登場の噂も出ていますが、現行モデルはどうなっているのでしょうか。
現在、登録車販売台数ランキング(以下、販売ランキング)では、トヨタ車が絶好調です。2020年の年間ランキングでは、1位の「ヤリス」を筆頭にトップ10のうち7車をトヨタ車が占めているほか、2021年に入ってからも1月と2月ともに、10位中8車がトヨタ車となっています。
しかし、売れ筋モデルがある一方で、生産を終了するトヨタ車も相次いでいます。
例えば、2020年12月には、「ポルテ」と「スペイド」、2021年3月には「プレミオ」「アリオン」「プリウスα」といったモデルは次期型モデルが登場せず生産終了。
また、同じ3月に生産終了となった「ランドクルーザー」は、2021年中頃に登場するとされる次期型モデルに合わせる形で現行モデルの生産が終了となっています。
そうしたなかで、ランドクルーザー同様に次期モデルの噂が出ているアクアは、2011年12月に現行モデルが発売されました。
トヨタでは、初代「プリウス」以来、およそ8年ぶりの5ナンバーサイズのハイブリッド車です。
そのデザインは、プリウス史上でもっとも売れた3代目「プリウス」の「トライアングル・シルエット」の流れを汲んでいるのが特徴です。
また、室内やラゲッジスペースも、当時のライバル車と比べて広々としたスペースが確保されており、使い勝手の良さもヒットの要因となりました。
そして、最大の特徴は、当時では群を抜いていた燃費性能です。発売最初期のNHP10型は、JC08モードで全グレード35.4km/Lを誇り、さらに2013年の一部改良ではJC08モードで全グレード37.0km/Lに向上。
これは、2015年に現行モデルの4代目プリウスが登場するまでは世界トップの低燃費でした。
そんなアクアは発売後すぐにヒットし、2012年には販売ランキングで年間2位となる26万6567台を販売。その後も、2013年から2015年までは20万台超えを維持して1位に君臨しました。
しかし、発売からおよそ9年が経過した2020年は、年間で5万9548台に留まり、販売ランキングでは14位という結果となっています。
登場から10年近いモデル末期としては健闘しているともいえますが、全盛期ほどの勢いが無いのはたしかです。
そんなアクアは、現状はどうなっているのでしょうか。トヨタの販売店スタッフは次のように話します。
「今のところ、2021年4月25日を新規オーダーの締切日としており、在庫のあるグレードのみの販売となっています。現在在庫があるのは、GとS、S“Style Black”の3グレードとなっています」
また、別の店舗でも同時期に新規オーダーが出来なくなるといい、アクアの次期モデルに関連した動きが出てきているようです。
そんな、モデルライフ終了間近の現行アクアは「ラストスパート」をかけているようです。前出とは別の販売店スタッフは次のように話します。
「4月に入ってから、アクアへの問い合わせ、ならびに購入は増えています。
コロナ禍でクルマ移動が増加したことで、セカンドカーの需要が高まり、値引きにも柔軟に応じることができるアクアを検討されている人が増えているためだと思われます。
また、次期型モデル登場の話もありますが、現行アクアのデザインがどうしても好きというお客さまで、現行アクアから現行アクアに乗り換えたという人もいらっしゃいました。
この頃は、かつてほどの勢いはなく、売れ行きが落ち込んでいましたが、人気の高いモデルであったんだと、実感しています」
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また、次期モデルの登場時期に関して、前出とは別の販売店は「このタイミングで新規オーダーがストップとなったので、次期モデルが登場するとしたら2021年7月などの夏頃ではないでしょうか」と説明しています。
かつて、圧倒的な世界トップレベルの燃費性能を誇ったアクアは、次期モデルでどのようなパフォーマンスを発揮するのでしょうか。
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