新車価格の2倍以上は当たり前!? 国産スポーツカーの中古相場とは
ハチロクや限定500台の激レア車の中古車動向は?
1983年に登場したトヨタ「カローラレビン/スプリンタートレノ(AE86型)」(通称:ハチロク)は、漫画「頭文字D」の主人公藤原拓海が乗るクルマであることなどから世界中で人気を博しています。
ハチロクは、コンパクトなボディのボンネットに1.6リッター直列4気筒DOHCエンジン「4A-GEU」を搭載し、後輪を駆動するコンパクトFRであることが特徴です。
当時の新車販売価格は、高性能モデルの「GT APEX」で156万3000円でした。現在、状態が良い中古車の価格は、2倍近くの350万円超となっています。
ハチロクについて中古車販売店は次のように話します。
「ハチロクは、流通している台数が少ないので、状態が良い車両がかなり少なくなっています。
カローラレビンよりも、スプリンタートレノのほうが数は少ないというのが現状です。今後、流通台数が減少していくことから、中古車価格も高い状態が続くと思います」
レクサス「LFA」は、2010年にトヨタの高級車ブランドであるレクサスのフラッグシップスーパーカーとして、世界限定500台で販売されました。
また、レクサスのスポーツモデルを示し、富士スピードウェイに由来する”F”シリーズの頂点に位置します。
ボディにはCFRP(カーボン繊維強化樹脂)を採用し軽量化と高剛性を実現。エンジンは、ヤマハ製の4.8リッターV型10気筒エンジンを搭載。LFAのエンジンは、F1マシンのような甲高いサウンドを放ち、”天使の咆哮”と呼ばれるほど美しいエンジン音です。
当時の新車販売価格は3750万円。現在国内の中古車市場に流通している車両はほぼゼロに近い状態ですが、新車販売価格の2倍以上の価格で売り出されることがあります。
LFAについて、中古車販売店の担当者は次のように話します。
「現在、LFAの価格は上がっています。ずっと右肩上がりの状態が続いており、数年前よりも2000万円以上値上がりしています。
日本での流通台数がごくわずかであるため、中古車市場に出回ることはほとんどないでしょう」
世界限定500台のみ販売された希少な国産スーパーカーLFAは、日本で販売された台数が限られ、中古車市場に流通することがほとんどないレアなモデルです。
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新車販売価格を上回る中古車は、メーカーや車種の個性を色濃く反映しているモデルばかりです。
1990年代の名車や漫画・映画で登場したクルマ、台数が限られている希少車の価格は、今後も下がることがなく、上がる可能性が高いといえるでしょう。
今から30年、40年以上も前に活躍していたクルマは、現在でも色あせることなく貴重な存在として扱われているようです。
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