レクサスミニバン「LM」とライバルになる? 新型「スターリア」との違いは? 日本含むアジア展開の可能性

レクサスには、アジア圏の一部で販売している高級ミニバン「LM300h/LM350」が存在しますが、2021年3月17日に韓国のヒュンダイは新たな高級ミニバンとして「スターリア プレミアム」を公開しました。両車はライバルとなり得るのでしょうか。

世界中で勢いを増すヒュンダイの新たな一手「スターリア」

 2021年3月17日に、韓国の自動車メーカーとなるヒュンダイは新型ミニバン「スターリア」と高級仕様となる「スターリア プレミアム」を公開しました。
 
 そのなかで、スターリア プレミアムは高級ミニバンの雰囲気が漂いますが、似たような志向のモデルとしてレクサスは「LM300h/LM350」を一部地域で販売しています。

 スターリア プレミアムがもしLM300h/LM350と同市場で発売されれば、両車はライバルとなる可能性もありますが、どのような違いがあるのでしょうか。

同じ市場に投入されれば直接的なライバルとなる? レクサス「LM」とヒュンダイ「スターリア プレミアム」
同じ市場に投入されれば直接的なライバルとなる? レクサス「LM」とヒュンダイ「スターリア プレミアム」

 今回のスターリアとスターリア プレミアムは、その独特のデザインが日本でもSNSなどで話題となっています。

 とくに、スターリア プレミアムのデザインは、ボンネット先端からリアエンドまでつながる流線型のデザインを採用したことで、まるで近未来の乗り物のような雰囲気があります。

 フロント部分には、横一文字に貫かれたLEDデイタイムランニングライトや迫力のある個性的なメッシュ構造のフロントグリルが存在感を強調。

 ウインドウの面積は全体的に広く設計されていますが、ヒュンダイによると韓屋(かんおく)と呼ばれる韓国の伝統的な建築様式に着想を得てデザインしたといます。

 リアは、フロントと比べてシンプルなデザインですが、縦型のブロックパターンLEDリアコンビネーションランプは後続車に対して主張しています。

 また、細部にはクローム加飾が施され、公開された黒いボディカラーと相まって高級感を醸し出しています。

 スターリア プレミアムのインテリアは、前席は先進的かつシンプルなデザインとなり、メーターやディスプレイ、ボタン式のシフトセレクター、全64色のアンビエントランプがエクステリア同様に近未来感を演出。

 2列目ではオットマン付きのキャプテンシートを搭載することで高級感を演出しています。

 そのほかのグレードによっては、商用用途の2人乗りから送迎用途の11人乗りとシートレイアウトが設定され、9人乗り(2+2+2+3)では2列目シートが180度回転する機能を搭載。

 パワートレイン(韓国向け仕様)は、2.2リッターディーゼルエンジンに8速ATが搭載され、仕様によってはオプションで6速MTや3.5リッターLPGエンジンも選択可能です。

 ヒュンダイは、2021年前半に予定するデジタルワールドプレミアでスターリアおよびスターリア プレミアムを正式にデビューさせるとアナウンスしており、2021年4月9日時点では韓国で事前予約が開始されていることが明らかになっています。

 この際判明した価格は、スターリアが2516万ウォン(日本円換算で約211万円)から、スターリア プレミアム(現地名:スターリアラウンジ)は3631万ウォン(約356万円)からとなっていました。

 一方、レクサスが台湾や上海などで展開するLM300h/LM350は、同ブランド初となる高級フラッグシップミニバンです。

 ベースはトヨタが日本でも販売するミニバンの「アルファード/ヴェルファイア」となり、世界初公開の際には大きな注目を集めました。

 LMのデザインはフロント部分にレクサスのアイデンティティとなる大型のクロムメッキスピンドルグリルを採用。さらにスピンドルグリルの縁にメッキ加飾を施すことで煌めいた存在感を主張しています。

 さらに、一体型LEDヘッドライトやL字デイタイムランニングライトが夜間でもひと目でレクサスと分かるのが特徴的です。

 リアは、最近流行りの横一文字リアコンビネーションランプを採用。中心部が狭まり左右にいくほど広がるデザインとなっています。

 インテリアは、2列シート4人乗りまたは3列シートの7人乗りを設定。4人乗りでは前列と後列の間に、色を変えることができる専用プライバシーガラスを採用したパーティションが設置されます。

 パーティション部分の「シルバーインク」装飾ボードは、風景画と松の模様からインスピレーションを受けてデザインされたといいます。

 なお、後席には、スマホやタブレットの接続、Blu-ray再生が可能な26インチディスプレイが配置されるほか、2本のワインなどを入れることができる冷蔵庫を搭載。

 現在、台湾では2.5リッターハイブリッドを搭載するLM300hをラインナップ。香港では、3.5リッターV型6気筒ガソリンを搭載するLM350をラインナップするなど販売地域によって異なるようです。

 なお、台湾での販売価格は、3列シート7人乗りが1166万元(約1950万円)、2列シート4人乗りは1466万元(約2450万円)となっています。

 スターリア/スターリア プレミアムとLMでは、およそ10倍の価格差が存在するため、実質的なライバルとはいえないものの、その高級あるデザインなどは比較される対象だといえます。

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1件のコメント

  1. レクサスLMは「ちょっとなぁ…」って感じだが、少なくとも車格はヒュンダイなんかより遥かに上だな。

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