レクサスミニバン「LM」とライバルになる? 新型「スターリア」との違いは? 日本含むアジア展開の可能性

スターリアとLM、今後の展開は?

 現在、ヒュンダイはさまざまな地域で販売網を展開しています。そのなかでも北米市場では、北米車、日本車と販売台数を競い合うなど主力メーカーのひとつです。

 また、アジア圏などの新興国でもヒュンダイは販売台数を伸ばしており、かつて日本車が「安さ・丈夫さ」で築き上げたブランド力や販売台数に猛攻をかけています。

 今回の、スターリアは前述のように商用用途から送迎用途として活用出来るため、さまざまな地域で販売される可能性は高いといえます。

 しかし、高級仕様となるスターリア プレミアムがLM300h/LM350と同じ高級ミニバンとして展開される場合には、販売される市場は限られるかもしれません。

 2021年現在、LM300h/LM350は前述の台湾や香港以外にマカオやインドなど限られた地域でしか正規販売はおこなわれておらず、そのほかの地域でも今後の展開は不透明です。

 北米市場では、ミニバン市場自体が小さくトヨタ・レクサスでは全長5m超えの「シエナ」をラインナップするのみとなり、欧州では商用用途(一部乗用)として「プロエースシリーズ」を展開しています。

 このように、高級ミニバンというジャンルは北米や欧州にはあまり根付いておらず、主に中国を始めとするアジア圏(日本を含む)が主力市場となっています。

 そのため、スターリア プレミアムが販売されるとしても中国などのアジア圏と考えられるのです。

レクサス初となる新型ミニバン「LM」は上海モーターショー2019で世界初公開された(画像:お披露目時の様子)
レクサス初となる新型ミニバン「LM」は上海モーターショー2019で世界初公開された(画像:お披露目時の様子)

 ちなみに、ヒュンダイのお膝元となる韓国では、トヨタは前出のシエナを展開。2021年4月13日に新型モデルの公式発表が予定されており、現在予約が受け付けられています。
 
※ ※ ※

 日本市場においてヒュンダイは現状で商用車事業のみ展開となり、乗用車事業は2009年に撤退しています。

 しかし、2020年から日本市場で公式SNSの立ち上げや、燃料電池車「ネッソ」のイベント、一般ユーザー向けに貸し出しをおこなうなど、動きが活発化しており、乗用車事業が復活するのではないかといわれています。

 そのため、今後スターリアやスターリア プレミアムが日本で販売される可能性も考えられ、LM300h/LM350が日本で販売されていないことから、もしかすると当面のライバルはトヨタ「アルファード/ヴェルファイア」「グランエース」、ホンダ「オデッセイ」、日産「エルグランド」、メルセデス・ベンツ「Vクラス」といったモデルとなるかもしれません。

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1件のコメント

  1. レクサスLMは「ちょっとなぁ…」って感じだが、少なくとも車格はヒュンダイなんかより遥かに上だな。

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