超新型「オービス」導入か 阪神高速で目撃多数! 「半固定式移動オービス」の正体とは

半固定式オービスは、やがて首都高にも導入される?

 前出の大須賀氏によると、「このベース部分がすぐにでも設置できる場所は数十か所確認できました。そしておそらく、ベース部にもクレーン用の吊り下げ金具があるので、ベース部分そのものも移動していくと思われます」といいます。

 オービスの土台となるベース部分(電源や回線が入っている)も移動する可能性があるようです。

 クレーンが必要となるため、頻繁に変えることはできないにしても、一定期間でベース部分を移動させて取締りがおこなわれるかもしれません。

 そして阪神高速だけではなく、近い将来首都高にこのタイプのオービスが導入される可能性も十分にありそうです。

首都高で目撃されたカメラなど装置が設置されている様子(提供:オービスガイド)
首都高で目撃されたカメラなど装置が設置されている様子(提供:オービスガイド)

 阪神高速環状線を中心とした「環状族」、首都高の「ルーレット族」はともに、コロナ禍で活動が活発になった「違法競走型暴走族」に該当します。

 首都高では2020年4月以降、移動オービスによる速度取締まりや、ルーレット族に起因する事故防止のため、芝浦や辰巳第一などのPAを夜間閉鎖するなどの措置をとってきました。

 現在のところ、首都高での「半固定式オービス」は目撃されていませんが、阪神高速での運用がうまくいけば首都高速への設置も十分に予想できます。

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Writer: 加藤久美子

山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。

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