電動バイクの立ち位置とは? まずは必要とされるモビリティとして利便性を重視
海外の電動バイクブランドの輸入、販売を行う「XEAM(ジーム)」は、これまで積極的に試乗会などを開催し、日本の電動バイク普及に尽力しています。今後どのように展開していくのでしょうか。話を伺いました。
「電動バイクを広めるために」XEAMが考える現在と未来
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2008年に創立した「MSソリューションズ」(福岡県)は、スマートフォンやタブレットアクセサリー、医療機器、医薬部外品、衛生用品の企画、製造販売などを手掛けており、2017年に電動バイクブランド「XEAM(ジーム)」を立ち上げました。
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当初はオリジナルの電動バイク「notte」、「REET(S)」、「notte V2」の3モデルを製品化し、その後は主に、海外の電動バイクブランドを輸入、販売し、現在では「niu」、「SUPER SOCO」、「Zero Motorcycles」、「TROMOX」などの電動バイクブランドをラインナップしています。
2021年3月10日に「バイカーズパラダイス南箱根」でXEAMのラインナップに新たに加わるTROMOX「MINO」、SUPER SOCO「CUmini+」を発表した代表取締役社長の塩川正明氏は「必ず電動バイクを必要とするユーザーはいると思っています」と語りました。そこにはどのような意味があるのでしょうか? XEAMの今後の電動バイクにおける展開をあらためて伺いました。
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「電動バイクというモビリティは、内燃機関のバイクだと少し怖いな、という方でも乗ることができ、電動アシスト自転車では少し遠いような距離の場所にも行ける、そんな中間の存在になっていくのではないかと思います。
電動アシスト自転車であっても、例えば20kmは気軽に走れません。電動バイクは、半径10kmから15kmくらいの行動範囲で使うのに、一番適しているのではないかと思います。自宅から電動バイクで移動可能な範囲で行動する、という前提でお選びいただくのが良いでしょう」
XEAMでは原付1種や原付2種のスクータータイプの電動バイクを多くそろえています。想定する用途に適した、自宅から職場、または自宅から学校などの往復で使用されることを想定したモデルというわけです。
また、電動バイクを語る上で、充電についてのインフラ整備は外せない話題です。しかしXEAMでは、ラインナップのポイントを主に自宅から目的地までの移動範囲に置くことで、電動バイクをモビリティという大カテゴリーの中に位置づけているのです。
「電動バイクであれば、ガソリンスタンドに行かなくて済みます。ガソリンスタンドに寄るとなれば、自宅から目的地までの間にひとつ、経由地が増えてしまう。電動バイクの場合、家で充電ができますからガソリンスタンドに寄る必要がありません」
また、「とくに地方や山間部の購入者の方のコメントで、ガソリンスタンドに行かなくてよくなった、という声をよくいただいているんです」とも言います。
電動バイク、という新しい乗り味を持ったモビリティというだけではなく、新しい利便性と使い方を持ったモビリティと言えるのが、電動バイクという存在なのかもしれません。
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一方で、趣味の電動バイクとして楽しめるモデルも存在します。SUPER SOCOの「TSX」、「TC」、「TC MAX」や、Zero Motorcyclesの「SR/F」、そして2021年6月中旬発売予定のTROMOX「MINO」もそれにあたります。こうしたモデルがさらに広まっていくには、やはりインフラ整備がポイントになるようです。
塩川社長は「現状のインフラでは、こうした趣味性の高い電動バイクが広まっていくのはまだ難しいかもしれませんが」としたうえで、今後の展望を次のように語りました。
「今はセレクトインポートディーラーになっていますが、今後、XEAMオリジナルの電動バイクを造る可能性もあります。そうしたら、もっと楽しい、趣味性の高い中型の電動バイクを造りたいですね。
我々が現在取り扱っているSR/Fは291万5000円(税込み)なのですが、現在はちょうど100万円台で買える電動バイクが市場に無いんです。100万円くらいで、スピードも100km/hほど出る、性能も高くコスパの良い電動バイクを造りたいですね」
最後に「電動バイクを広めることが、弊社の責務だと思っています」と語った塩川社長ですが、XEAMが展開する電動バイクの未来に注目したいところです。
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MSソリューションズ(電動バイクブランドXEAM)では電動バイクをより深く知ってもらうため、試乗会や展示、イベントの開催や、電動バイクレンタルの配備なども積極的に行なっています。気になる方は是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
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■電動バイクCAFEミーティング
日時:2021年4月17日(土)午前9時ゲートオープン、午後3時終了
場所:バイカーズパラダイス南箱根(大駐車場)
※バイクやクルマで来場する際は別途Gate COST(施設運営協力費)が必要です
提供:バイクのニュース
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