かつての定番装備「フェンダーミラー」が減少 なぜタクシーだけに残るのか
フェンダーミラーを使用する場合のデメリットとは?
一方で、フェンダーミラーを取り付けることでデメリットはあるのでしょうか。前出の担当者は、次のように説明しています。
「ドアミラーに比べて遠くにミラーがある分、鏡面に映るものも小さくなってしまいます。
そのため、ドアミラーだと見えるものもフェンダーミラーだと見えにくいという点はデメリットといえるかもしれません」
また、JPNタクシーのフェンダーミラーに感じる問題点について、前出のタクシー会社で実際に運転しているタクシー運転手は以下のように話します。
「左後方の、スライドドアとリアタイヤの辺りが見えにくいのが少し問題点と感じています。そのため、弊社では補助ミラーを装着しています」
見えにくい分もある点から車体側面を移す補助ミラーが設置されている車両もたまに見受けられます。

メリット、デメリットそれぞれありますが、やはりタクシー車両ではフェンダーミラーは欠かせないといえます。
前出のタクシー会社の関係者は、次のように説明しています。
「タクシーは特性上どうしても車線変更が多くなってしまいます。安全に車線変更をするためには、常に周囲の状況を把握しておく必要があります。そうすると、必然的に頻繁な後方確認が発生します。
そのため、できるだけ効率的に後方確認をおこなうためにも、タクシーではフェンダーミラーは欠かせない装備のひとつです」
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一般的な乗用車からは見ることが少なくなったフェンダーミラーですが、タクシーにはその特性から効率の向上を図るための大切な装備だといえます。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。
















