かつての定番装備「フェンダーミラー」が減少 なぜタクシーだけに残るのか
フェンダーミラーを使用する場合のデメリットとは?
一方で、フェンダーミラーを取り付けることでデメリットはあるのでしょうか。前出の担当者は、次のように説明しています。
「ドアミラーに比べて遠くにミラーがある分、鏡面に映るものも小さくなってしまいます。
そのため、ドアミラーだと見えるものもフェンダーミラーだと見えにくいという点はデメリットといえるかもしれません」
また、JPNタクシーのフェンダーミラーに感じる問題点について、前出のタクシー会社で実際に運転しているタクシー運転手は以下のように話します。
「左後方の、スライドドアとリアタイヤの辺りが見えにくいのが少し問題点と感じています。そのため、弊社では補助ミラーを装着しています」
見えにくい分もある点から車体側面を移す補助ミラーが設置されている車両もたまに見受けられます。
メリット、デメリットそれぞれありますが、やはりタクシー車両ではフェンダーミラーは欠かせないといえます。
前出のタクシー会社の関係者は、次のように説明しています。
「タクシーは特性上どうしても車線変更が多くなってしまいます。安全に車線変更をするためには、常に周囲の状況を把握しておく必要があります。そうすると、必然的に頻繁な後方確認が発生します。
そのため、できるだけ効率的に後方確認をおこなうためにも、タクシーではフェンダーミラーは欠かせない装備のひとつです」
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一般的な乗用車からは見ることが少なくなったフェンダーミラーですが、タクシーにはその特性から効率の向上を図るための大切な装備だといえます。
1番のドアミラーのデメリット運転手さんが後方確認する時助手席のお客様が前屈みとか横山むきとかキチンとした姿勢でない時、または、膝に荷物とか置いてたばあい、人、荷物をすぐどかす事出来ないんですよ。助手席のお客様に、注文は付けれませんからね。自家用車ならどいて!の一言で済みますが。
実際はバックする時、線に沿って止めるのが難しいけどな
赤帽運送5年、教習所指導員を20年やってからタクシー運転手になりましたけれど、フェンダーミラーの死角の多さに閉口します。助手席のお客様にどいてほしいとか一度も思ったことはありません。国土交通省に忖度した結果ではないかと思います。
安全ならば国土交通省の職員さんの車は全てフェンダーミラーのはずですから。