レクサス「LF-Z」のAIはどんな声? マークレビンソンの次世代オーディオシステムとは

レクサスのEVコンセプトカー「LF-Z Electrified」のオーディオシステムは、マークレビンソンだった。レクサスとマークレビンソンの関係、そして次世代オーディオシステムについて解説しよう。

20年来のパートナーシップから生まれた次世代オーディオシステム

 2021年3月30日、レクサスはEVコンセプトカー「LF-Z Electrified」を発表した。LF-Z Electrifiedは、レクサスが2025年までに実現を見据えた走りやデザイン、先進技術を織り込んだブランドの変革を象徴するSUVタイプのEVコンセプトカーである。

 このコンセプトカーのオーディオシステムに、ハーマンインターナショナル傘下の米国のハイエンド・オーディオブランド「マークレビンソン」が採用されることになった。

レクサスのEVコンセプトカー「LF-Z Electrified」のオーディオシステムは、マークレビンソンが手がけた
レクサスのEVコンセプトカー「LF-Z Electrified」のオーディオシステムは、マークレビンソンが手がけた

 LF-Z Electrifiedは、新コンセプト「Tazuna」に基づく操作性に優れたコックピットと開放感のある人間中心のインテリア設計となっている。

 また、LF-Z Electrifiedはドライバーとの対話を通じて、ドライバーの嗜好や行動特性を学習したAIが、ライフスタイルコンシェルジュとしてルート案内やレストランの予約等の提案も実行してくれるのだが、AIとの対話に必要なのがスピーカーとマイクである。

 メルセデス・ベンツのインフォテイメントシステム「MBUX」を例に出すまでもなく、ラグジュアリーブランドのインフォテイメントは、自然対話式の音声認識へと移行していくことは間違いない。

 そこで、ラグジュアリーブランドの車両開発に際しては、先進音声技術だけでなく車内の音響も含めてトータルで進められるようになった。

 マークレビンソンは、2001年に自動車用ブランドオーディオとして初めてレクサスに採用され、その後20年たった今でもブランド・パートナーシップの関係が続いている。

 こうしたマークレビンソンとレクサスの強い協業関係があって、ハーマンインターナショナルは、LF-Z Electrifiedに相応しい音の価値を実現すべく、20年にわたる両社の信頼関係で確立された高品位なマークレビンソンの音響と先進音声技術を駆使した、次世代のオーディオシステムを考案した。

●「LF-Z Electrified」に採用された次世代オーディオシステムとは

 LF-Z Electrifiedに採用された次世代のマークレビンソンのオーディオシステムは、世界中のコンサート会場と同じ音響空間を車内に再現する機能を実現。

 車内のスピーカーを場所や状況に応じて緻密に制御することで、ドライバーや乗員、それぞれにとって理想的な状態で音楽を楽しむことが可能となっている。

 さらに、ノイズキャンセリングを備えた次世代サウンドマネジメント機能により、座席間や車外との対話をスムーズにし、静かで快適な移動空間を実現した。

●ところで、マークレビンソンとは

 マークレビンソンは、ミュージシャン・録音エンジニアであった創設者が、スタジオで演奏した音を忠実に再生できる機器を創りたいという想いのもと、1972年に米国で設立、数々の名機を発表しハイエンド・オーディオのジャンルを確立し、リファレンスシステムとして高い評価を受けるブランドへと成長した。

 設立から50年。その想いは新製品にも脈々と受け継がれ、アーティストのパフォーマンスにもっとも忠実な音を目指し続けている。

 マークレビンソンのサウンドは、歪みを極限まで排除した回路設計に基づき、音の細部までクリアに、まるで目の前で演奏しているかのような体験を呼び起こしてくれる。

 優れた静粛性を誇るレクサスとは20年以上のパートナーシップを築き、開発プロセスからレクサスのエンジニアやデザイナーと協力し、車種ごとにインテリアに融合する最適な音響設計を数百時間かけて仕立てている。

 マークレビンソンのカーオーディオはレクサスのみの特権として、全車種に標準もしくはメーカーオプションにて設定されている。

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 レクサスがすでに公開している動画では、ライフスタイルコンシェルジュのAIの声は女性であったが、日本語版のAIがどのような声になるかはいまだ不明。男性や女性、年齢など、AIの声を切り替えられるのかどうかも分からないが、マークレビンソンの次世代オーディオシステムから聞こえてくるAIの声は、きっと心地よいに違いないだろう。

【画像】レクサスの未来が見える「LF-Z」とは(13枚)

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