メルセデスのフラッグシップ電動サルーン「EQS」まもなく世界初公開 欧州発売は2021年8月
独メルセデス・ベンツは、電気自動車(EV)である新型メルセデスEQモデル「EQS」を4月14日に世界初公開する予定で、すでに独・シュツットガルトにあるヘンデルフィンゲン工場でEQS用高性能バッテリーの生産を開始したと発表した。
フラッグシップセダン「Sクラス」と同セグメントのEV
独メルセデス・ベンツは、電気自動車(EV)である新型メルセデスEQモデル「EQS」を4月14日に世界初公開すると宣言。すでに独・シュツットガルト近郊のジンデルフィンゲン工場でEQS用高性能バッテリーの生産を開始したと発表した。
EQSは、メルセデスブランドのフラッグシップモデル「Sクラス」のセグメントに属する高性能プレミアムEVで、同年8月に欧州市場に導入される予定だ。
EQSには、さまざまな航続距離と性能のバリエーションを可能にするバッテリーレイアウトが搭載される。高効率のパワートレーンとバッテリーのエネルギー密度向上、そしてクラス最高レベルの空力特性により、最大108kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載したモデルは、WLTPモードで700km以上の航続可能距離を実現しているという。
またメルセデス・ベンツで開発したソフトウェアは、技術的にOTA(Over the Air=無線通信)によるアップデートを可能にしており、EQSのエネルギーマネジメントは車両の全寿命期間にわたって最新の状態を維持することが可能になる。
メルセデス・ベンツのジンデルフィンゲン工場は、従来のトランスミッションの生産に加えてバッテリーの生産をシームレスに統合したことで、グローバルなバッテリー生産ネットワークの重要拠点になった。
ダイムラーAGおよびメルセデス・ベンツAGの取締役会メンバーであり、ダイムラーグループ・リサーチ担当兼メルセデス・ベンツ・カーズCOOであるマーカス・シェーファー氏は、「シュトゥットガルト・ジンデルフィンゲンの工場で高性能バッテリーシステムの生産を開始することは、重要な節目となります」とコメントする。
「私たちは、会社と製品の変革の一環として、バリューチェーン全体でバッテリーの能力を大幅に拡大しています。それによって、次世代のバッテリーがより早くブレークスルーを達成できるように努力を続けています」
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EQSの日本導入時期は明らかになっていないが、おそらく2022年になると予想される。
また、日本市場向けのEQSは、双方向充電に対応すると発表。
EQSのバッテリーを蓄電池のように活用することで、蓄電した電力をほかの場所でも使えるようになる「V2G(Vehicle-to-Grid)」や、停電など非常時にクルマから家庭用に電力を供給する「V2H(Vehicle to Home)」にも対応している。
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