トヨタ「アクア」が激アツ!? 「買うからサブスク、時代」到来!? キント専用モデル登場!
ベース車とKINTOの価格はどう違う?
実際に走らせてみると、GRスポーツ譲りのボディのシッカリ感と操作に忠実に反応する一体感の高いハンドリングと、ノーマルよりもスッキリした足の動きとアタリの優しいいなしの効いた乗り心地を備えています。
街中ではハイブリッドを感じさせない小気味良さ、高速ではアクアとは思えないほどの直進安定性、ワインディングでは程よいスポーティさと、オールラウンダーな性格です。
以前、自動車業界の関係者が「GRスポーツの走りは魅力だけど、あの見た目はちょっと抵抗がある」と聞いたことがありますが、KINTOツーリングセレクションはまさにノーマルとGRスポーツのいい所取りと、まさに「最良のアクア」といっていい仕上がりです。
といっても、手ごたえが薄く直結感が少ないステア系やアクセル操作と加速感がリンクしないパワートレインなど、アクアの基本設計の古さを感じる部分がないわけではありませんが、「旧プラットフォームでもここまでやれる!!」ということを証明した1台なのは間違いないでしょう。
とくにノーマルモデルからの走りの変化代はかなり大きいです。ただ、個人的には「もう少し早くやってよ」です。
気になるのは価格です。試しにベース車と月々の支払額を計算してみましょう。
条件は、「ナビ+バックカメラパッケージ選択で7年契約、有料カラー選択なし・追加オプションなし、ボーナス月11万円×14回を加算」した場合とします。
ベース車では月額2万1120円ですが、KINTOツーリングセレクションは2万2330円とその差は1000円ちょっとです。
ちなみにノーマルは予防安全装備なしの価格なので、これらをオプションでプラスすると価格差はほぼゼロ。つまり、上記で説明した特別なアイテムたちは「実質無料」ということになります。
アクアは2021年度中にフルモデルチェンジされるといわれています。
ただし、新型モデルではよりファミリーユースを意識したモデルになるというウワサもあるので、あえて「完熟の現行モデルを選ぶ」というのもアリでしょう。
Writer: 山本シンヤ
自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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