【1600★てんとう虫】ブガッティ「ディーヴォ」の製作過程ぜんぶ見せます!
てんとう虫のダイヤは、こうしてペイントされた
ダイヤモンドパターンのデザインが完成してからの作業もまた、気が遠くなるような綿密さと忍耐力を必要とした。
フィルム内のダイヤモンドは分離されて転写フィルムに転写され、ここでようやく車体へと貼りつけられる。
開発者とデザイナーがその手順に納得し、作業が始まったのは2020年初めのこと。テスト車両には数えきれないほどのリハーサルの時間が費やされた。
●2週間以上のもかかったペイントとは
次のタスクはパターンを反転させるために、つまりカスタマースペシャルレッドをボディの基調色とするために、グラファイトとクリアコートをペイントすることであった。
このプロセスの一環として、ペイントには研磨、平滑化、チェック、レタッチ、そして再研磨がおこなわれた。それにもまた実に2週間以上の時間が必要とされたという。
ブガッティでカラー&トリム部門を率いる、ヨルグ・グルマーは、レディー・バグの製作を終えてこう語る。
「われわれブガッティは、カスタマーのクルマに対する感性と、技術的に非常に洗練された芸術的なプロジェクトの両方を実践するという課題を最初から意識していました。
細部にまで気を配り、ひとつの失敗もない完璧な仕上がりを追求することで、多大な敬意に値するプロジェクトになりました。
カラー&トリム部門は、カスタマーのビジョンを完璧に実現することを念頭に置いていますが、このプロジェクトでもそれを達成することができました。
ブガッティのカスタマーは、その特別な存在を高く評価しています。先日完成した『レディー・バグ』で、フランスの高級ブランドであるわれわれは、卓越したオーダーメイドのアプリケーションとハンドメイドの職人技における、高いレベルの専門知識を再び示したといえるでしょう」
わずか40台しか生産されないブガッティ・ディーヴォ。これからどのような仕様が登場してくるのかが非常に楽しみだ。ちなみにカスタマーへの納車は、2021年上半期から開始される予定となっている。
ディーヴォの車両価格は500万ユーロ(邦貨換算約6億5000万円)。さらにここからオプションのプライスが追加される。レディー・バグのペイントは、いったいどれだけのスペシャルオーダー価格なのだろうか。
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