快適性なんてどうでもいい! 硬派な高性能セダン3選

最後の自然吸気エンジンを搭載したストイックなセダンとは!?

●シビックタイプR

シリーズ最初で最後の4ドアセダンだがファミリーユースには適さない「シビックタイプR」
シリーズ最初で最後の4ドアセダンだがファミリーユースには適さない「シビックタイプR」

 1972年、ホンダは次世代のコンパクトカーとして初代「シビック」を発売。駆動方式はFFを採用し、ボディの四隅にタイヤをレイアウトすることで広い室内の実現と、優れた経済性から日米で大ヒットを記録。

 その後、代を重ねるごとに高性能化していき、シビックはスポーツコンパクトとしての地位を不動のものにしました。

 そして、1997年にはNSX、インテグラに続くタイプRシリーズ、初代シビックタイプRが誕生。2007年に3代目が登場すると、ボディは初代インテグラタイプR以来の4ドアセダンを採用。

 3代目では最高出力225馬力を発揮する2リッター直列4気筒DOHC i-VTECエンジンを搭載し、シャシまわりもこれまでのタイプRシリーズと同様にチューニングされ、優れた走行性能を実現しました。

 外装は専用のエアロフォルムバンパーと巨大なリアウイングが装着され、戦闘的なスタイルに変貌。

 内装もスポーツシートや専用ステアリングホイール、アルミ製球形シフトノブ、ショートストローク・スポーツシフト、メタル製スポーツペダル&フットレストなどを装備することで、スポーティに演出しています。

 一見すると3代目シビックタイプRはファミリーユーズも可能なセダンですが、「ガチガチ」の足まわりは公道での走行が厳しいほどの乗り心地で、とても後席に人を乗せて快適に過ごせるほどのユーティリティはありませんでした。

 3代目シビックタイプRは2010年に生産を終了し、最後の日本製タイプRで、最後の自然吸気エンジンということもあって、現在も高い人気を誇っています。

※ ※ ※

 最後に紹介したシビックタイプRは現行モデルが5代目にあたり、320馬力を誇る2リッターターボエンジンの強烈な加速力や優れた足まわりによって、FF車最速の名をほしいままにしています。

 しかし、走行モードを「COMFORT(コンフォート)」に設定すれば、普段使いにもまったく問題ないほどの、乗り心地を実現。

 それでいて「SPORT」や「+R」をセレクトすれば、生粋のスポーツカーに変貌し、これこそが現代の高性能車といえるでしょう。

 すでにシビックタイプRは完売しており、一旦は生産を終える予定ですが、さらに進化した次期型に期待したいところです。

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Writer: くるまのニュース編集部

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