快適性なんてどうでもいい! 硬派な高性能セダン3選
近年、クルマの高性能化は目覚ましいものがありますが、動力性能の向上とともに、安全性能や快適性も損なわれていません。一方で旧来の高性能車では、快適性よりも走行性能を重視したモデルも存在。そこで、スポーティな走りを重視した硬派な高性能セダンを、3車種ピックアップして紹介します。
快適性よりも走りを重視した高性能セダンを振り返る
現在販売されている高性能なクルマは、卓越した動力性能や旋回性能を発揮するだけでなく、快適かつ安全なクルマへと進化しています。
しかし、かつて販売された高性能車のなかには、スポーティな走りに特化して、乗り心地や快適性は二の次というようなモデルも存在。
そうしたモデルが高性能車の証として人気だったこともあります。そこで、快適性よりも走りに重点を置いていた硬派な高性能セダンを、3車種ピックアップして紹介します。
●三菱「ランサーEX 1800GTターボ/1800GSRターボ」
1979年に発売された三菱2代目「ランサー」は、次世代のモデルであることを強調するために、「EXCEED」の略で「卓越した」「より優れた」などの意味をもつ「ランサーEX」に車名が改められました。
しかし、ラリーで活躍した初代に比べて100kg以上増えた車重に加え、排出ガス規制強化によって牙を抜かれた1.4リッターと1.6リッターエンジンでは力不足は否めず、スポーティとはいいがたいモデルとなってしまいました。
そこで、1980年に1.8リッター直列4気筒エンジン搭載車が追加され、さらに、1981年には最高出力135馬力(グロス)を発揮する1.8リッターターボエンジンを搭載した「ランサーEX 1800GTターボ/1800GSRターボ」が登場。
トランスミッションは5速MTのみで、フロントがストラット、リアが4リンクのリジットアクスルと、やや古典的な足まわりながらも専用にチューニングされており、コントローラブルなハンドリングのFR車として高性能なランサーが復活を果たしました。
その後、ライバル車がパワーアップするなか、ランサーEXターボも1983年のマイナーチェンジでインタークーラーが装着され、最高出力は160馬力(グロス)まで向上。
外観も前置き空冷インタークーラーを誇示するかのような、スポイラー形状のフロントバンパーへと意匠が変えられ、高性能さを主張します。
なかでも1800GTターボは装備を簡素化することで軽量化され、パワーステアリングすら設定されないなど、当時から硬派なモデルとして君臨していました。
●日産「スカイライン2000RS」
1969年に発売された日産初代「スカイラインGT-R」は、160馬力(グロス)を発揮する2リッター直列6気筒DOHCエンジンを搭載し、レースで勝つために開発されたセダン(後に2ドアハードトップにスイッチ)として、今では伝説的な存在です。
しかし、排出ガス規制の強化により、1973年に2代目スカイラインGT-Rをもって消滅。1980年代になると、高性能車はターボエンジンが主流となります。
そうした背景のなか、1981年に6代目スカイラインのセダンと2ドアハードトップに、2リッター直列4気筒DOHCで最高出力150馬力(グロス)を発揮する、「FJ20E型」エンジンを搭載した「スカイライン2000RS」が追加されました。
8年ぶりに復活した4バルブDOHCエンジンによって「GT-Rの再来」ともいわれましたが、4気筒だったことから「GT」ではなく「RS」とされたといわれています。
RSのトランスミッションは5速MTのみで、決して軽量なモデルではありませんがパワーステアリングはメーカーオプションとされ、パワーウインドウや集中ドアロック、オーディオなども省かれました。
また、スムーズな「L型」6気筒エンジンと異なりFJ20E型はエンジンノイズも大きいことから、ドライバーの高揚感も高められました。
その後「ターボRS」が登場し、スカイラインは高性能化が一気に加速していきました。
本物のスカイラインて実はベースのTIなんだよね、L16〜L18E 〜Z20E これら全て4気筒だけど特にL18Eはインジェクションで数値はL20Eより劣るものの走りは断然にL18Eが上
4気筒の軽さはRS同様にスカイライン用のユニットですね、NISSANは51年規制で低速トルクが激減したL20スカイラインGTの救世主としてL20ETやLD28を投入してディーゼルのLD28です6気筒であるがゆえにGTを名乗らせたけど、私は真のグランドツーリングこそTIスカイラインだと思うな。
良かったら車のニュースで取り上げてほしいな。
TIありましたね。TIにそんなことがあったのですね。勉強になりました。TIってツーリングインテリジェンスの略だと聞きました。
4気筒のFJエンジンはドッカンターボにして面白かった。
L20エンジンは前期キャブレター仕様はヘッド吸気ポートが丸ポートで加工によりパワーが出しやすく、
後期インジェクション(ターボ含む)の吸気ポートは四角で加工しにくくパワーが出しにくいヘッドだったそうで、みんな前期ヘッドを血眼になって探していたなぁ。アルゴン溶接が安易になってきたら前期後期関係無くみんな加工してた。
R30スカイライン全車はハンドリングの応答や反応が良くないボールナットステアリング。
応答や反応を良くするためにニスモからラックアンドピニオンステアリングがレース用に出ていた。
一般の人が運転し易いようにパワーステアリングを搭載する為にボールナットにしたのかなぁ・・・。