トヨタ「アルヴェル」なぜ10倍もの販売格差が発生? 「店にない」6倍もの差が関係か?
トヨタ「アルファード」とその姉妹車の「ヴェルファイア」は2015年の現行モデル発売から7年目を迎える高級ミニバンです。ただし、直近で両車は販売台数において10倍もの差があるといいます。いったいなぜこのような状況になったのでしょうか。
アルファードとヴェルファイア なぜここまで差がついた?
トヨタの高級ミニバン「アルファード」は、同社のミニバンラインナップのなかで旗艦車種にあたる高価格帯のクルマですが、販売は極めて好調です。そんななか、姉妹車「ヴェルファイア」との販売格差が拡大しつつあるといいますが、現状はどのようになっているのでしょうか。
アルファードは初代モデルが2002年5月に登場。当時は販売店ごとに「アルファードG/アルファードV」として売り分けられ、2008年5月にアルファードGが2代目へと全面刷新されGが外されたのを機に、アルファードVが姉妹車の「ヴェルファイア」として刷新されました。
外観デザインの違いがおもな特徴で、2015年1月には3代目アルファードおよび2代目ヴェルファイアが発売されました。
ヴェルファイアの登場以降、全体的に販売好調だったのはヴェルファイアの方で、3代目アルファードと2代目ヴェルファイアが発売された2015年もアルファードの販売台数が4万4366台だったのに対しヴェルファイアは5万4180台を記録しました(日本自動車販売協会連合会発表、以下同様)。
しかし、2017年12月のマイナーチェンジと前後して両者の販売台数が逆転。
2018年はアルファードが5万8806台に対しヴェルファイアが4万3130台、2019年はアルファードが6万8705台に対しヴェルファイアが3万6649台、2020年はアルファードが9万748台に対しヴェルファイアは1万8004台と、その差は広がっています。
両者の販売台数が逆転した理由としては、2017年のマイナーチェンジで変更されたアルファードの顔つきが好評だったことが影響しているといわれている状況です。
またトヨタが2019年4月から都内で先行実施し(販売店統合)、2020年5月に全国で開始した全車種全店併売化も、知名度の高いアルファードに有利に働いたといわれています。
首都圏のトヨタ販売店スタッフにユーザーの動向について聞いたところ、「ヴェルファイアと比べるとアルファードの方が知名度が高く、来店の動機となるクルマもアルファードの方が多い印象です」と話します。
アルファードv,G間違ってる!
このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
修正いたしました。