打倒スポーツカーも夢じゃない? ツインターボの高性能ステーションワゴン3選
スカイラインGT-Rのコンポーネンツが移植された至高のステーションワゴン
●日産「ステージア オーテックバージョン 260RS」
1968年に発売された日産3代目「スカイライン」以降、クーペ、セダン以外にステーションワゴンもしくはライトバンがラインナップされました。
しかし、1989年に登場した8代目(R32型)で、ステーションワゴンが廃止されました。
そこで、日産は新たなミドルサイズ・ステーションワゴン専用車として、1996年に初代「ステージア」を発売。
シャシやパワートレインなど主要なコンポーネンツは9代目(R33型)スカイラインと共通で、エンジンは全グレードに直列6気筒の「RB型」を搭載。
ステージアには発売当初からターボエンジンを搭載する高性能グレードがラインナップされていましたが、1997年にライバルを圧倒する高性能モデルの「ステージア オーテックバージョン 260RS」が登場します。
ステージア オーテックバージョン 260RSはオーテックジャパンによって開発・生産されたコンプリートカーで、「R33型 スカイラインGT-R」のエンジン、ドライブトレイン、ブレンボ製ブレーキ、サスペンションなどを移植。
エンジンは280馬力を発揮する2.6リッター直列6気筒ツインターボの「RB26DETT型」で、トランスミッションは5速MTのみとされ、スカイラインGT-R譲りの4WDシステム「アテーサE-TS」を搭載し、補強パーツの追加によってシャシ剛性の向上も図られました。
外装はスポイラー形状のフロントバンパー、サイドステップ、リアハッチに大型スポイラーが装着されるなど、迫力ある外観を演出。
内装では専用のスポーツシートやステアリングホイールを装備する程度の変更に留まっていますが、10000rpmまで刻まれたタコメーターはドライバーの高揚感を高めています。
走行性能はスカイラインGT-Rに匹敵しながらもステーションワゴンとして使い勝手の良さがあり、オールマイティに使える高性能モデルとして人気を獲得し、1998年にはマイナーチェンジモデルを発売。2001年まで継続して販売されました。
※ ※ ※
一時は隆盛を極めていたステーションワゴンですが、2000年代には人気の低迷から大きく数を減らしてしまいました。
しかし、ステーションワゴンの特徴であるユーティリティやドライビングプレジャーの高さが失われたわけではなく、スバル「レヴォーグ」やトヨタ「カローラ ツーリング」など、国産モデルでも復活の兆しが見えてきました。
まだラインナップは増える状況には至っていませんが、ステーションワゴンが見直される時が来るかもしれません。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。