軽自動車の支持派も黄色いナンバーは嫌!? 「白ナンバー」はなぜ激増? 軽オーナーの本音とは

白ナンバーを選択した軽自動車オーナーの本音とは?

 登録費用で約6000円多く支払う必要がある特別仕様ナンバーですが、それでも黄色いナンバーから白ナンバーに変更する人が多いのはなぜなのでしょうか。

 前出のディーラーセールスマンは、「軽自動車は格下に見られてしまうことがあるようで、黄色いナンバーを普通車と同じ白ナンバーにしたい人が多かったということでしょう」とコメントしています。

軽の黄色いナンバーは煽られやすいというウワサも…
軽の黄色いナンバーは煽られやすいというウワサも…

 税制面で優遇されている軽自動車ですが、その分サイズや排気量で制限を受けており、一般道では普通車と比較して非力なのは否めません。

 パワー不足から加速が鈍く流れに乗るまでに時間がかかったり、目の前に割り込まれたりすることも多いと聞きます。

「黄色いナンバーをつけていることで、一般道で嫌な思いをされたオーナーが多いことも影響しているようです。

 決して軽自動車を蔑ろにしているわけではありませんが、サイズが小さく発進などが遅れがちな軽自動車は、周囲のドライバーだけでなく運転している人も格下に感じてしまうのかもしれません。

 最近の軽自動車を驚くほど質感も向上し、乗り心地も良くなっているのですが、やはりエンジンの余裕というでは少し厳しいところもあるのでしょう」(ディーラーセールスマン)

 実際に軽自動車(スズキ「ワゴンR」)を白ナンバーにしているオーナーに、なぜ特別仕様ナンバーにしたのかを聞いてみました。

「長いことアウディ『TT』(初代)に乗っていたのですが、さすがに各部の経年劣化が進み修理する箇所も増えたので、いっそのこと気楽な軽自動車に乗り換えてみようと思ったのがきっかけです。

 特別仕様ナンバーがあることは知っていましたが、購入時にセールスマンに勧められてまだ間に合うならとお願いしました」

 現在の軽自動車はとくにハイトワゴン系が人気となっており、各社が熾烈なライバル合戦をしている状況。特別仕様の白ナンバーもセールストークのひとつになっているようです。

「ずっと普通乗用車に乗ってきたので、軽自動車への乗り換えに多少の不安はありました。また友人から合流で入れてもらえないとか、右折で後ろからあおられるといったネガティブな話を聞いていました。しかし、いまのところはそういった経験をしないで済んでいるのも、白ナンバーのおかげかもしれません」

 軽自動車に乗り換えての不満は、やはり高速巡航性能が普通車より劣ることだといいますが、それ以外は維持費、燃費、乗り心地などにも不満はないそうです。

「都内に住んでいることもあると思いますが、不満はほとんどないです。むしろ以前より取り回しもしやすく駐車場もスペースができたので、自転車も置けるようになりました。いまのワゴンRのほうが荷物を積めるので、買い物も楽になりました」

 白ナンバーの軽自動車に乗ることのメリットなどはあるのでしょうか。

「何度か街中で二度見されたことはあります。ワンポイントロゴは目立たないですから。一般道でも非力なのは否定できませんが、普通車の流れに遅れないように注意して運転しています」

 逆に、唯一軽自動車をアピールしたのは、ETCに対応していない有料道路の料金所だといいます。

「料金を支払うとき、軽自動車であることを申告しました。料金所の方も分かっているようで、スムーズに軽料金の支払いで済みました。

 ただ、黄色いナンバーで見慣れたクルマではあるので、しっくりきているかは分からないです。車種によっては黄色いナンバーのほうが似合うクルマもあるかもしれません。

 軽自動車は非常に便利で乗りやすいのですが、やはり普通車に対しての気後れは若干あります。それが白ナンバーになることでだいぶ軽減された気がします。これが白ナンバーを選んだ1番の理由なのは間違いないですね」

※ ※ ※

 都市部のように交通インフラが整っている地域はともかく、自動車での移動がメインの地域に住む人にとって、クルマは「1人1台」感覚。パーソナルな移動手段としてたくさんの軽自動車が活躍しています。

 軽自動車のオーナーが感じている「普通車への劣等感」が軽減されるのであれば、期間限定でなくいっそのことレギュラー化することで、より環境への負荷が少ない軽自動車への乗り換えが促進されるかもしれません。

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Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

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