「高性能車の証?」 なぜMRはスポーツカーでよくみかける? 「3人以上」が珍しい訳
レーシングカーに代表されるように、本格的なスポーツカーに多いミッドシップですが、価格も高く、庶民にとっては高嶺の花です。今回は、比較的手頃な価格で本格派気分が味わえる国産ミッドシップ採用モデルを紹介します。
3人以上乗車できるMR車は珍しい?
スポーティな走行感覚が求められるスポーツカーにおいて、駆動輪とエンジン搭載位置は重要とされます。駆動輪と搭載位置が変化することで、運転性能やフィーリングに影響が出るのです。
FF、FR、RRとさまざまな駆動方式があるなかで、本格的なスポーツカーでよく採用されるレイアウトとしてMRが挙げられます。
MRはレーシングカーでもよく採用されるレイアウトで、エンジンをクルマの真ん中付近に配置したうえで後輪を駆動。前後の重量バランスが最適化されるほか、回頭性が向上します。
デメリットとしてはエンジン搭載位置の関係で車内を広くできないことが挙げられます。そのためMR車の多くは2人乗りのスポーツカーで、3人以上乗車できる国産MR車はトヨタ初代「エスティマ」、三菱「i」などと希少です。
一方、国産スポーツカーのなかでMRの名車を振り返ると、ホンダ初代「NSX」やホンダ「ビート」、オートザム「AZ-1」、トヨタ「MR-S」などが存在。
2021年2月現在、国産MRスポーツカーの現行モデルはホンダ「S660」やホンダ2代目「NSX」(駆動方式は前輪に2モーター駆動が加わるSH-4WD)が存在しています。
ちなみに、ホンダの軽トラック「アクティトラック」もMRを採用していますが2021年6月に生産終了予定です。
それではここでクイズです。
1984年に「カローラ」のメカニズムを流用したMRスポーツカーとして登場。身近なMR車として人気を博したトヨタのクルマは、次のうちどれでしょうか。
【1】CR-Z
【2】SVX
【3】GTO
【4】MR2
※ ※ ※
正解は【4】の「MR2」です。
初の国産量産ミッドシップ車として登場したMR2は、最高出力130馬力の1.6リッター直列4気筒DOHCエンジン「4A-G型」を横置きに搭載(上位グレード)。1986年のマイナーチェンジでは最高出力145馬力のスーパーチャージャー付き仕様が登場しパワーアップが図られました。
1989年には2代目モデルへフルモデルチェンジし、1999年まで販売されました。
ちなみに車名は「Midship Runabout 2seater(ミッドシップ・ランアバウト・2シーター)」の略とされています。
※クイズの出典元:くるまマイスター検定
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