スバル「XV」は雪道も楽しい! AWDとe-BOXERが生み出す安心感の秘密とは
スバルの「インプレッサ」のSUV版である「XV」を雪上試乗に連れ出しました。2020年10月に改良を受けた最新バージョンは、雪道でどんな走りをみせたのでしょうか。
XVの最新モデルの性能を雪道で試す!
SGP(スバルグローバルプラットフォーム)を武器に2016年に登場した5代目「インプレッサ」ですが、それをベースにしたクロスオーバーSUVの「XV」は、いまでは「インプレッサシリーズ」をけん引する存在となっています。
オンロードでは「目線の高いインプレッサ」、オフロードでは「下手なクロカンSUVを超える」というオールラウンダーな性能が高く評価されているというわけです。
今回、そんなXVを新型「レヴォーグ」と共に雪道へと連れ出しました。
XVは2020年10月に改良を受け、よりスタイリッシュな内外装にアップデートされています。
とくにエクステリアは「XVらしさ」をより際立たせたデザインを採用。雪道のようなシーンでは、むしろ新型レヴォーグよりも頼もしい印象さえ感じます。
インテリアは新型レヴォーグと比べると時代を感じますが、質感もまずまずで落ち着いた空間に仕上がっています。
ラゲッジスペースもハッチバックとしては十分以上で、後席を畳むことなくカメラマンの機材と荷物をシッカリと飲み込みました。
新型に搭載されるパワートレインは、2リッター直噴エンジンにモーターを組み合わせた「e-BOXER」ですが、モーターアシストに粘りが増したのと、改良モデルでは「アクティブシフトコントロール」を追加しています。
アクティブシフトコントロールはアクセルOFF時にエンジン回転数を高い領域にキープする制御でオンロードではスポーティな走りに寄与しますが、雪道ではアクセルOFF時にクルマの安定性をより高める効果を実感。
オンロードよりも雪道のような低μ路のほうが電動化の恩恵を受け、応答性の良さによるアクセルコントロールのしやすさに効いているように感じました。
ただ、「乗りやすさ」という観点で見ると、個人的にはエンジン特性は電動ターボのようなアシストをおこなう「Sモード」、トランスミッション特性は「Iモード」の組み合わせが欲しいと感じました。
XVの燃費性能は、高速道路/一般道ともに、新型レヴォーグの1.8リッターターボ(CB18)を上回る値でしたが、電動パワートレインとしては「素晴らしい!」というレベルではないので、もう少し頑張って欲しいところです。
燃費規制のことも考えると、将来的にはPHV(北米専売の「クロストレックハイブリッド」)の技術を用いた「ストロングハイブリッド(トヨタTHS・II採用)」の投入も必要でしょう。
e-BOXERならギリギリにインプレッサまでだよね、て言うかCVTの悪戯の火消しと言うか?確かに押し出し感覚はCVTより増してる程度で燃費に貢献してないしね。