メルセデスのコンパクトEV新型「EQA」販売開始 ドイツでは実質約480万円から
独メルセデス・ベンツは2021年2月4日、コンパクトSUVタイプの新型電気自動車(EV)「EQA」の発売を開始した。
全長4463mmとコンパクトSUV「GLA」とほとんど同じ大きさのフルEV
独メルセデス・ベンツは2021年2月4日、コンパクトSUVタイプの新型電気自動車(EV)「EQA」の発売を開始した。納車はこの春からを予定している。
EQAはメルセデス・ベンツのEVシリーズ「メルセデスEQ」モデルでもっともコンパクトなエントリーモデルだ。
全長4463mm×全幅1834mm×全高1620mm、ホイールベースは2729mmと、サイズ的にはメルセデス・ベンツのコンパクトSUV「GLA」とほとんど変わらない大きさだ。荷室容量は通常時340リッター、最大1320リッター、車両重量は2040kg(乾燥重量)になる。
今回登場した「EQA250」は、190ps・375Nmを発生するモーターを搭載、フロントを駆動する。最高速度は160km/h、0-100km/h加速は8.9秒というパフォーマンスを誇る。搭載するリチウムイオンバッテリーは66.5kWhの容量を持ち、航続距離はNEDCレンジで486kmだ。
ドイツでの車両価格は4万7540ユーロ(日本円で約600万円)。メルセデス・ベンツとドイツ連邦政府は電動モビリティへのシフトを支援しており、9000ユーロ(約115万円。政府負担分6000ユーロ/メルセデス・ベンツ負担分3000ユーロ)の補助金を受け取ることができるため、価格はドイツ付加価値税を含めて3万7950.5ユーロ(約480万円)からとなる。
この金額にはメルセデス・ミー チャージの1年間の使用料も含まれる。欧州でメルセデス・ミー チャージを利用のユーザーは、この期間のグリーンチャージを追加料金無しで使うことができる。
EQA250には期間限定で「エディション1」を用意する。この特別限定モデルのエクステリアは「ナイトパッケージ」の要素とAMGスタイリングを組み合わせたもので、スポーティなルックスに20インチホイールを組み合わせている。インテリアはバックライト付きのトリムパネルに加え、本革シートとドアにブルーのステッチを施している。価格は標準モデルに加え8520.4ユーロ(約108万円)となる。
アドバンスドパッケージ(2570.4ユーロ、エディション1に含まれる)は、EQA標準仕様に快適性と安全性を追加したもの。インテリアでは2台の10.25インチディスプレイを装備したワイドスクリーンコックピットを採用。またドライバーをサポートするブラインドスポットアシストやミラーパッケージ、リバースカメラ付きパーキングパッケージを装備する。
アドバンスドプラスパッケージ(3677ユーロ。エディション1との組み合わせでは1106.7ユーロ)は、アドバンスドパッケージの快適性をさらに向上したもの。キーレスゴー・コンビニエンスパッケージ、サーモトロニック2ゾーンオートエアコン、ハイファイオーディオシステム、ワイヤレススマートフォン充電などが含まれる。
プレミアムパッケージ(5557.3ユーロ。エディション1との組み合わせでは2986.9ユーロ)は、パノラミックサンルーフ、Burmesterサラウンドサウンドシステム、360°カメラ付きパーキングパッケージを追加する。
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EQAの生産はドイツ・ラスタット工場で2020年に開始された。ラスタット工場ではEQAだけでなくAクラス、Aクラスセダン、Bクラス、GLAも生産しているが、これらは内燃機関モデルだけでなくPHEVも含まれている。
EQAのバッテリーシステムは、メルセデス・ベンツの子会社であるカメンツのアキュモーティブが供給している。またポーランドのジャワールにあるバッテリー工場では、コンパクトなEQモデル用のバッテリーシステムの生産準備を進めているという。
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