最新のミニバン専用タイヤに換えると走りはどう変わる? トヨタ「アルファード」で試してみた
2021年2月1日に発表された「EfficientGrip(エフィシェントグリップ) RVF02」は、グッドイヤーの新ミニバン専用タイヤだ。13インチから20インチまで全40サイズを用意、軽自動車サイズから大型ミニバン、インチアップ車まで対応している。グッドイヤーの新型タイヤはどんな特徴があるのだろうか。トヨタ「アルファード」に装着し、クローズドコースで試してみた。
AA-bが32サイズ、AA-cが8サイズのミニバン専用低燃費タイヤ
パイロンスラローム、急ブレーキ、障害物回避のような車線変更、2回連続のタイトターン…。タイヤに相当負荷がかかる走りをしても、しっかりとドライバーの要求に応えてくれるので驚いた。それも大型ミニバンのトヨタ「アルファード」で走ってだ。
ここは富士スピードウェイの「モビリタ」という交通安全訓練施設。普段は安全運転の体験と練習のためのコースとして使っているが、今回はグッドイヤーの新ミニバン専用タイヤ「エフィシェントグリップRVF02」のテストドライブ用に、パイロン設定をアレンジしている。
ここ数年の販売台数を見てみると、セダンやコンパクトカーの割合が徐々に少なくなり、SUVが伸びている。ミニバン・ハイト系はここ数年のシェア率はあまり変わらないが、それでも4割前後に達している。
車両の重量があり、背も高いミニバン向けのタイヤには、操縦安定性の要求性能も高い。さらに日本グッドイヤーの調査によると、ミニバンのユーザーからの声は、走行ノイズ(静粛性)、乗り心地、ライフ、低燃費、運転の負担という順で性能に不満を持っているという。そこで開発されたのが「エフィシェントグリップRVF02」である。
トレッドパターンは、4本のストレートグルーブが基調になっている(タイヤ幅175以下は3本)。センターには1周つながったリブがあるから、きっとしっかりした応答性はここが力を発揮しているのだろう。
トレッドの内側には多くのスリットがあり快適性の向上に寄与し、外側は大きめのブロックでグリップを高めている。
従来品の「イーグルRV-F」とショルダーピッチ数を比較すると、64から68へとおよそ6%ほど細かくなっている。ピッチ数を増やし、またランダムに配置することで、路面を叩くピッチ音を分散しているという。それに関連してパターンノイズも14%低減している。
接地面形状も前後に長めになっている。これはクラウンR(接地面の断面)が丸くなっているためで、路面へのアタリが柔なくなり、騒音と乗り心地が良くなることが期待できる。
乗り心地という面では、ラウンドサイドウオールも効きそうだ。弧を描くような丸い形状のサイドウオールは、外部からの入力に対してサイドウオール全体がたわむために、衝撃吸収能力は高くなる。
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