高速道路のETC専用化で非装着車はどうなる!? ETCカードを持たない人への対応は?
ETCカードがなければデポジットで利用可能
10年以内には「高速道路のキャッシュレス化・タッチレス化=ETC専用化」されることになりますが、そうなると問題なのがETC非装着車の扱いです。
ETC専用レーンのみになると、ETC非装着車は誤進入となってしまうことから、ナンバーをカメラで読み取り、車籍照会後に請求するという対応になりそうだといいます。
そのため、今後、新車・中古車を問わずクルマを購入した場合は、ETC装着は必須ということになると思って間違いないでしょう。

さらに、ETCで高速道路を利用するとき、車載器のほかに「ETCカード」が必要です。現在、ETCカードはクレジットカードと連動して発行されるケースが多いのですが、クレジットカードを持っていない人はどうするのでしょうか。
クレジットカードがなくてもETCを利用できるようにと誕生したのが、高速料金専門のプリペイドカードである「ETCパーソナルカード」です。
デポジット(保証金)を前払いすることでカードが発行され、入金額の80%まで通行料として利用できます。
通行料金は指定された金融機関口座から1か月単位で引き落としとなっていますが、デポジットの下限額が2万円だったり、残高不足になると一時的な利用停止になるなど、かなりハードルが高いのが現状です。
今回のETC専用化に合わせて下限額を3000円まで引き下げる案で見直すことになっていますが、「うっかり残高不足」になってETCが利用できないという事態も考えられます。
※ ※ ※
ネットショッピングやほかの支払いなどにも使えることを考えれば、可能であればクレジットカードを最低1枚は作り、連動したETCカードも作っておいたほうが安全かもしれません。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。
















