新型BMW「M3/M4」の価格発表! 最もバリューある仕様は?
どうしていまさらM3/M4に4WDが必要なのか
今回のモデルチェンジでは、初めてM3/M4に4輪駆動システムが採用されることも決定している。ホームページ上にも「M3 コンペティションxDrive」と「M4 コンペティションxDrive」のモデルが表記されているが、今回の発表では車両価格のアナウンスはなかった。
M3/M4を古くから愛しているカスタマーは、駆動方式がFRであることにこだわっている人が多い。そうしたカスタマーにとっては、xDriveは選択肢にはないだろう。まずは純粋なるBMWファンへのラインナップが揃ったということである。
しかし、新規カスタマーの獲得には、4WDモデルをラインナップに加えることはもはや避けては通れない。ライバルとなる「RS 5クーペ」を筆頭とするアウディ勢や、メルセデスAMG「E53 4MATIC」や「E63 S 4MATIC」からの乗り換えも視野に入れることもできるからだ。
●トラックパッケージとは
今回新たに加わった「トラックパッケージ」は、M3/M4のコンペティションのラインナップに用意されている。
コンペティションとの大きな違いは、運動性能をより高めるために約25kg軽量化されている点だ。さらに、Mカーボン セラミックブレーキ、Mカーボン バケットシート、Mドライバーパッケージ等が標準装備され、よりサーキット走行を意識したモデルとなっている。
しかし、このダイエットの方法は、先進安全機能を装備しないことで実現されている。長距離移動などでM3/M4を使用する人にとっては、高速道路渋滞時ハンズオフ アシストなどの装備は必要だろう。あくまでもその名のとおり、トラックユースやワインディングで走りを気軽に楽しみたいカスタマー向けだ。先代の「M4GS」ほどハードコアなモデルは厳しいという人には、オススメのパッケージである。
販売がスタートした新型M3/M4だが、2021年夏にはM3セダン コンペティション/M4クーペ コンペティションに、xDriveモデルが加わる予定であり、2021年には「M4カブリオレ」、さらに「M3ツーリング」などもラインナップに加わるかもしれないという噂もある。そうなると、最良のM3/M4選びは、今後さらに非常に悩ましい問題になりそうだ。
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