100万円以下で手に入れて遊び尽くす! ちょっと前の乗って楽しいMT車3選
ローパワーながらも軽量な車体が大いに魅力の1台
●スズキ「スイフトRS」
現在、国内のラインナップのなかでも、数少ない「ホットハッチ」の代名詞的存在なのがスズキ「スイフトスポーツ」です。
2000年にリーズナブルなエントリーモデルとして登場した「スイフト」ですが、2003年に初代スイフトスポーツが登場すると、軽量コンパクトなスポーツモデルとして名を馳せました。
スイフトスポーツはスポーツモデルとしての地位を盤石なものとする一方、2010年に登場した3代目スイフトには、よりライトなスポーティグレードの「スイフトRS」が加わります。
2011年に登場したスイフトRSは、最高出力91馬力の1.2リッター直列4気筒エンジンを搭載した「XG」グレードをベースにした特別仕様車で、トランスミッションは5速MTとCVTを設定。
欧州仕様と同等の減衰力を高めたショックアブソーバーと、旋回時の応答性を高めたタイヤを装着し、アシスト量のチューニングで重めに設定されたパワーステアリングの採用などによって、コーナーでの安定感が向上しています。
また、フロントスパッツ、リア/サイドアンダースポイラー、ルーフエンドスポイラーなどのエアロパーツが装着され、スイフトスポーツほどの派手さはないものの、スポーツグレードであることを主張。
さらに2012年にはスイフトRSの一部仕様変更をおこない、2WD車も4輪ディスクブレーキにアップグレードされ、CVT車ではパドルシフトを採用するなど装備の充実が図られました。
わずか91馬力とローパワーなRSですが、960kg(5速MT)と軽量な車体は大いに魅力的で、パワーを使い切れる走りは、楽しさにおいてスイフトスポーツに引けを取りません。
RSで狙い目は2012年のマイナーチェンジ後のモデルで、相場は80万円台から60万円台が中心ですが、高年式のモデルでは100万円に迫っています。
なお、現行モデルの4代目でもRSはラインナップされており、新プラットフォームによって870kgと大幅に軽量化されて、先進安全技術も充実していることから大いに魅力的ですが、中古車は130万円前後とスイフトスポーツに近い価格帯が中心です。
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今回、紹介した3台はどれも「RS」を名乗るグレードで、これまでもRSというとスポーティかつ高性能なグレードとしてさまざまなモデルで使われてきました。
国産車で先駆けとなったのはホンダ初代「シビック」で、RSは1974年に発売され、欧州仕様の足まわりに専用の13インチラジアルタイヤ、ツインキャブレターが装着されたエンジンなど、まさにスポーティなグレードでした。
一般的にRSというと「レーシングスポーツ」や「ロードスポーツ」などの略ですが、ホンダは運輸省(現在の国土交通省)の認可を得るために、「ロードセーリング」というマイルドな呼び方を余儀なくされたのは有名な話です。
いまでは考えられませんが、当時はスポーツモデルが冷遇されていた時代で、こんな細かなところも気を使わないといけなかったという、当時の苦労がうかがえます。
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