超絶カッコイイのに日本で売っていない! 最新ピックアップトラック5選

ピックアップトラックというと、かつて日本では個人商店や中小企業の物流と荷物の運搬を支える存在で、レジャー用としての用途もあり、数多くの車種が販売されていました。しかし、現在は激減してしまい、わずかにトヨタ「ハイラックス」のみという状況です。一方、海外では働くクルマとしてだけでなく乗用モデルとしても人気が高く、国産メーカー各社がラインナップ。そこで、最新のピックアップトラックのなかから5車種を厳選して紹介します。

海外で人気絶好調の最新ピックアップトラック

 日本で本格的な自動車製造が始まった昭和初期の頃から、物流を支えていた存在がトラックです。1950年代から1960年代の高度成長期には、軽トラックや小型ピックアップトラックが個人商店や中小企業の頼れる道具として活躍しました。

日本では販売されていない海外専用のピックアップトラックたち
日本では販売されていない海外専用のピックアップトラックたち

 1980年代から1990年代初頭にかけては、4WDのピックアップトラックがレジャー用途で人気となり、各メーカーがピックアップトラックを販売して、全盛期を迎えます。

 しかし、その後は人気の低迷からピックアップトラックの販売から撤退するメーカーが相次ぎ、現在、国内で販売されているのはトヨタ「ハイラックス」のみとなってしまいました。

 一方、海外ではピックアップトラックの人気は根強く、働くクルマとしてだけでなく乗用にも使われるなど、豊富なラインナップを展開。

 そこで、日本では販売していない海外向けの最新ピックアップトラックを、5車種紹介します。

●ホンダ「リッジライン」

2021年モデルが発表され、さらにスタイリッシュかつ力強い印象の「リッジライン」
2021年モデルが発表され、さらにスタイリッシュかつ力強い印象の「リッジライン」

 ホンダは1965年に、高性能なDOHCエンジンを搭載したピックアップトラックの「P700」を発売しました。しかし、販売は極端に低迷し、その後は軽トラックをメインに販売するようになり、ピックアップトラックの生産から撤退します。

 国内の需要はありませんでしたが、ピックアップトラックが定番人気車種となっている北米でのニーズに応えるため、2005年に初代「リッジライン」を発売。開発から生産まですべてアメリカでおこなわれた、北米専用のピックアップトラックです。

 現行モデルは2016年に発売された2代目で、シャシはトラックで一般的なラダーフレームではなく、乗用車と同様のモノコックシャシを採用。キャビンは4ドアのダブルキャブのみとし、外観はスマートな印象のスタイリッシュなフォルムを実現しています。

 全長5334mm×全幅1996mm×全高1798mmのボディサイズは、日本の道路事情ではかなりの大柄ですが、北米ではミドルサイズに位置するセグメントです。

 また、荷台の後部床下には施錠できる収納スペースの「インベッドトランク」を備えるなど、ホンダ独自の装備を採用することで、他車との差別化を図っています。

 エンジンは全グレードとも280HP(米規格)の3.5リッターV型6気筒を搭載し、トランスミッションは9速ATが組み合わされ、駆動方式は2WDと4WDを設定して不整地での走行も考慮されています。

 2021年2月に発売される2021年モデルでは、外観デザインの変更と、よりワイルドなルックスを演出する「HPD(ホンダ・パフォーマンス・ディベルティメント)パッケージ」が設定されると発表されました。

 アメリカでの価格は3万6490ドル(日本円で約380万円)からです。

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●マツダ「BT-50」

「魂動デザイン」の採用で都会的なイメージとなった「BT-50」
「魂動デザイン」の採用で都会的なイメージとなった「BT-50」

 マツダも以前は日本でピックアップトラックの「プロシード」シリーズを販売していましたが、1999年には国内向けの生産を終えてしまいました。

 その後、自社生産のピックアップトラックはなくなりましたが、かつて傘下に入っていたフォードからOEM供給を受け、北米やオーストラリア、アジア圏、中南米などで、マツダブランドからピックアップトラックの販売を続けていました。

 現行モデルは「BT-50」で、これもフォード製のOEM車でしたが、2020年6月に9年ぶりに全面改良された新型BT-50を発表。2020年後半からオーストラリアでの販売を開始しています。

 新型BT-50はいすゞ「D-MAX」のOEM車となり、外観ではマツダのデザインテーマである「魂動デザイン」を反映したフロントフェイスを採用。

 ボディサイズは全長5280mm×全幅1870mm×全高1790mm(ダブルキャブ)と、小型ピックアップトラックでは標準的なサイズで、ダブルキャブ以外にもシングルキャブと、ややキャビンが大きい「フリースタイルキャブ」を設定しています。

 搭載されるエンジンは3リッター直列4気筒ディーゼルのみで最高出力190馬力を発揮。トランスミッションは6速MTと6速ATを用意し、駆動方式は2WDと4WDが選択できます。

 オーストラリアでのBT-50の価格は2万9060豪ドル(日本円で約230万円)からです。

●三菱「トライトン」

三菱車の共通イメージである「ダイナミックシールド」を取り入れた「トライトン」
三菱車の共通イメージである「ダイナミックシールド」を取り入れた「トライトン」

 三菱は1960年代から商用のピックアップトラックを販売しており、1991年には本格的なクロスカントリー4WDモデルの「ストラーダ」を発売。RVブームという背景からヒットしましたが、ブームの終焉により1997年に販売を終了しています。

 その後も海外で継続してピックアップトラックの販売が続けられ、2006年にはタイで生産する「トライトン/L200」が日本で販売されていましたが、2011年に再び日本市場から撤退してしまいました。

 現行モデルは2014年にフルモデルチェンジして登場し、2018年のマイナーチェンジではフロントマスクのデザインが大幅に変更。三菱のデザインコンセプトである「ダイナミックシールド」が採用されました。

 シャシはラダーフレームで、その上にダブルキャブ、シングルキャブ、キングキャブいずれかのボディを架装する手法で製造され、頑丈かつ信頼性が重視されています。

 タイ仕様では2.4リッターと2.5リッターの直列4気筒ディーゼルエンジンを搭載し、スポーティなセッティングの2.4リッターエンジンは181馬力を発揮。トランスミッションは5速MTと6速MT、6速ATが組み合わされ駆動方式は2WDに加え、パートタイム式とフルタイム式の特徴を兼ね備えた「スーパーセレクト4WD」が設定され、悪路走破性も高くなっています。

 タイでの価格は64万7000バーツ(日本円で約224万円)からと比較的安価で、ボディサイズは全長5300mm×全幅1815mm×全高1795mm(ダブルキャブ)と、現行モデルのハイラックスよりも小型とあって、日本でのトライトン復活を望む声もあるようです。

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1件のコメント

  1. 何故日産はナバラではなくタイタンの紹介なんでしょう?おかしくないですか?

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