世界一陥落!? 2020年のVWグループ世界販売は15%減少 それでも明るい兆しとは?
独フォルクスワーゲン(VW)は2021年1月14日、VWグループの2020年世界販売台数を発表した。それによるとグループ全体で930万5400台が世界中のユーザーに渡ったという。
コロナ禍の影響で2019年の1097万台に対し大幅減少の930万台
独フォルクスワーゲン(VW)は2021年1月14日、VWグループの2020年世界販売台数を発表した。それによるとグループ全体で930万5400台が世界中のユーザーの手に渡ったという。
2020年は新型コロナウイルス感染拡大による影響で、前年比15.2%の減少という数字となった。
VWグループは2016年に101万台と、2012年から2015年まで世界販売台数で首位だったトヨタグループを抜いて世界ナンバーワンとなり、その後も2017年に1074万1500台、2018年は1083万4000台、2019年も1097万台と、4年連続してトップを維持していた。
「Covid-19のパンデミックにより、2020年は非常に厳しい年となりました」と、VWグループの販売責任者であるクリスチャン・ダールハイム博士はコメントする。「ですがVWグループは、このような環境にあっても2020年第3四半期、第4四半期と回復に向かっています。これは世界の乗用車市場全体のシェアが減少するなかで、VWグループがわずかに拡大したことを意味しています」
VWグループにとって明るい話題もある。2020年はグループ全体で多数の新型電動車を登場させる「e-オフェンス」戦略をおこない、およそ23万1600台の電気自動車(BEV)、そして19万500台のプラグインハイブリッド(PHEV)を販売したという。BEVは2019年の7万3700台と比べて314%、PHEVは2019年の6万9200台と比べて175%とそれぞれ大幅に数字を伸ばした。
ダールハイム博士は「パンデミックにもかかわらず、e-オフェンスを成功させ、持続可能なモビリティの提供において世界的リーダーとなるための戦略『Together 2025+』の実施に向けて、大きな一歩を踏み出したことを喜ばしく思います。今年もこの勢いを維持し、魅力的な電気自動車モデルをさらに多く追加していきます」とコメントしている。
ちなみにVWグループで人気のBEV、およびPHEVトップ5は以下のとおりだ。
●BEV(ピュアEV) トップ5
・1位 VW「ID.3」 5万6500台
・2位 アウディ「e-tron」 4万7300台
・3位 VW「e-ゴルフ」 4万1300台
・4位 VW「e-up!」 2万2200台
・5位 ポルシェ「タイカン」 2万台
●PHEV トップ5
・1位 VW「パサートPHEV」 2万7200台
・2位 アウディ「Q5 PHEV」 2万3500台
・3位 ポルシェ「カイエンPHEV」 2万1500台
・4位 シュコダ「Superb PHEV」1万6400台
・5位 VW「ゴルフ PHEV」1万5200台
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欧州では361万6900台のクルマが販売された(前年比マイナス20.5%)。この市場ではBEVとPHEVの人気が高く、全体の10.5%に達している。
北米市場では78万5800台と前年比マイナス17.4%となった。南米では、VWグループは市場シェアを大幅に拡大することに成功したが、販売台数は48万9700台とマイナス19.5%となった。
アジアパシフィックは、コロナ禍から最初に回復した市場となった。ここでのVWは412万2200台と、前年比マイナス9.1%となっている。
ブランド別の2020年世界販売を見ると、VW乗用車が532万8000台(前年比マイナス15.1%)、アウディが169万2800台(同マイナス8.3%)、シュコダが100万4800台(同マイナス19.1%)、セアトが42万7000台(同マイナス25.6%)、ポルシェが27万2200台(同マイナス3.1%)、VW商用車が37万1700台(同マイナス24.4%)、MANが11万8100台(同マイナス17.3%)、スカニアが7万2100台(同マイナス27.5%)、その他(ベントレー/ランボルギーニ/ブガッティ)が1万9300台(同マイナス3.0%)となっている。
良い物は支持される証だね、日本みたいに優遇税制や支払い方法で本来の車の姿や乗り方が霞んで見えないような価値とはちがうんだろうね。
日本の販売方法では新型車が出る度に買い換えをしなきゃならない重い十字架が付きまとうだけですね。