安全&快適に「車中泊」を楽しみたい! 達人に聞く注意すべきポイントとは?

自由にプランを決められる車中泊は、新たな旅のスタイルとして注目されています。車中泊初心者は、どのようなことに気を付けたらよいのでしょうか。実際に車中泊をしているベテラン趣味人に、車中泊の注意点やマナー、ノウハウなどを聞いてみました。

自由に旅ができるのが車中泊のメリット

 昨今のアウトドアブームに加え、新型コロナウィルスの流行により、他人との接触や密な状況を避ける宿泊手段として「車中泊」に注目が集まっています。

 ひとくちに車中泊といっても、軽自動車やセダンで気軽に寝泊まりしたり、キッチンやベッドが備わるキャンピングカーを利用したりと、そのスタイルはさまざまです。

フルフラットな車内で車中泊
フルフラットな車内で車中泊

 しかし、宿泊費用がかからず予約も不要なことや、ホテルのチェックインやチェックアウトアウト、食事などの時間に縛られずに済むこと、そして気兼ねなくペットと旅行できるなど、車中泊ならではのメリットはどのスタイルでも変わりません。

 さっそく車中泊にチャレンジしたいところですが、いったいどんなことに注意すればいいのでしょうか。車中泊の経験が豊富な3人に話を聞いてみました。

 釣りが趣味のMさん(30代・男性)は、もっとも魚が釣れるといわれている朝夕の時間帯が旅館やホテルの食事の時間とかぶるため、車中泊を選ぶようになったそうです。

「自分が重要視しているのは『場所』です。とにかくフラットな場所に駐車することが大事です。シートを倒して寝る、つまり身体は水平じゃなくても、ベースとなる車体が傾いているところで寝るのは意外なほどストレスなのです。

 それと、近くにトイレがあることも大切なポイントです。飲料水の確保も大事ですが、それらはコンビニやスーパーで買ってくればどうにかなります。トイレも車内用の簡易な緊急トイレが販売されていますが、手軽さが魅力の車中泊でそれはちょっとと思ってしまいます」

 Mさんがいうように、車中泊においてはクルマを停める場所は最大の問題です。たとえ道路上の路肩であっても場所によっては道路交通法に抵触する可能性があるます。

 公共施設の駐車場では長時間の利用が禁止されていることも多く、高速道路のPA/SAや道の駅を宿泊地として利用している人もいるかもしれませんが、それらは施設利用時の駐車場であり、また安全運転のための休憩(仮眠)場所です。

 車中泊は法律で明確に禁じられているわけではありませんが、周囲に迷惑のかからないようにしましょう。

 もっと安心して寝泊まりしたいという人には、日本RV協会が推進している有料車中泊エリア「RVパーク」がお勧めです。

 手軽な料金で法的に問題のない駐車スペースと24時間利用可能なトイレや電源が用意され、別途有償にはなりますがゴミの処理まで引き受けてくれるという車中泊派にはありがたい存在です。

 基本的に予約は不要ですが、なかには要予約の施設もあるので、利用の前には公式サイトなどで確認しましょう。

 また、RVパークといえど駐車エリアでの焚き火やバーベキューは禁止となっています。そうした行為を望む場合はオートキャンプ場の利用をお勧めします。

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