トヨタが200万円以下のEV発売! ホンダ、日産の次なる一手は? EV勢力図の今後とは
日産・三菱は軽EVを投入? その代わり「i-MiEV」は生産終了へ
現時点でのスマートモビリティ社会ならびEV普及において、トヨタと同様に軽自動車クラスのEVが鍵を握っています。
そのなかで、三菱は前述のように2009年から法人向け、2010年から個人向けにi-MiEVを販売しており、2021年時点の航続距離はWLTCモードよりも数値上では良いとされるJC08モードで164kmとなり、実際には100kmほどでした。
また、軽自動車規格の商用バン「ミニキャブMiEV」もラインナップされていますが、首都圏の三菱販売店によると、「i-MiEVとミニキャブMiEVは、どちらも2021年1月8日時点では、すでに生産終了しており、販売会社によって在庫販売の状態となっています」と説明しています。
なお、i-MiEVは軽自動車規格のボディサイズで登場しましたが、2018年4月の一部改良で前後バンパーのデザインが変更されたことにより、全長3395mmから3480mmへと拡大。5ナンバー車として販売されていました。
しかし、前述の短い航続距離に加え車体価格が300万3000円と高価格帯だったことも影響し、販売面では伸び悩んでいたこともあり、生産終了となるようです。
そうしたなかで、日産は2019年に開催された「東京モーターショー2019」で軽自動車クラスのコンパクトなボディサイズを持つEVコンセプトモデル「ニッサン IMk」をお披露目しました。
公開時には、同社の軽スーパーハイトワゴン「ルークス」のようなパッケージングとなり、乗車定員が4名だということが明らかになっています。
2020年5月には、同社の事業構造改革として公表された「Nissan NEXT」にて、今後のEVラインナップに軽EVが投入予定として明らかにしています。
また、日産と三菱は現在、NMKVという合弁会社を設立し、軽自動車の開発・生産をおこなっています。
さらに三菱は、同年7月にNMKVの生産拠点となる岡山県倉敷市の水島製作所において、新型軽EVを生産するための設備投資を同年8月より開始することを公表しています。
この際、三菱は新型軽EVについて次のように説明していました。
「新型軽EVについては、アライアンスを組む日産自動車との共同開発を検討しており、生産工場は水島製作所を予定しています。
岡山県内の自治体やアライアンスメンバーと足並みを揃えながら、EVシフト対応に向けた取り組みを進めてまいります」
こうした新型軽EVについて、日産の販売店は次のように話します。
「コロナ禍の影響もあり、2022年にずれ込むかもしれないですが、2021年中頃に登場する『アリア』の次のEVとして、ルークスくらいのサイズで登場する予定だと聞いています」
※ ※ ※
仮にこの新型軽EVが、C+podのように航続距離は短いながらも100万円台、もしくは200万円台半ばで登場すれば、今後のスマートモビリティ社会ならびEV普及において、初代リーフやi-MiEVのようにEV勢力図で大きな存在感を示せるかもしれません。
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