2020年の輸入車ナンバーワンは5年連続でBMWミニに決定 いま人気急上昇のSUVは?
日本自動車輸入組合(JAIA)は2021年1月8日、2020年のブランド別新車登録台数速報を発表した。同時に外国メーカー車モデル別トップ10も発表している。
メルセデス・ベンツ「Aクラス」が初の2位
日本自動車輸入組合(JAIA)は2021年1月8日、2020年のブランド別新車登録台数速報を発表した。同時に外国メーカー車モデル別トップ10も発表している。
外国メーカー車モデル別新車登録台数順位は以下のとおりだ。
1位 BMWミニ「ミニ」 2万195台
2位 メルセデス・ベンツ「Aクラス」 1万673台
3位 VW「ゴルフ」 1万264台
4位 VW「T-クロス」 8930台
5位 BMW「3シリーズ」 8505台
6位 ボルボ「60シリーズ」 7112台
7位 VW「ポロ」6806台
8位 ボルボ「40シリーズ」 6739台
9位 メルセデス・ベンツ「Cクラス」6689台
10位 メルセデス・ベンツ「CLA」 6233台
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BMWミニは、2016年以来5年連続で輸入車ナンバーワンに輝いた。2位のメルセデス・ベンツ「Aクラス」に対してほぼダブルスコアの登録台数と、圧倒的な強さを見せつけた。
ただし、前年2019年の2万2813台に対して、2020年は12%マイナスの2万195台という数字になっている。ちなみにBMWミニの登録台数は「ミニ3ドア」「ミニ5ドア」「ミニ・クラブマン」「ミニ・クロスオーバー」「ミニ・コンバーチブル」の合算になる。
2位に入ったのは、メルセデス・ベンツ「Aクラス」だ。輸入車全体でAクラスが2位になるのも初めてのことだが、メルセデスのラインナップでAクラスがベストセラーカーになったのも2013年以来だ。
ちなみにAクラスの前年の2019年は、輸入車全体で4位だった。2019年は1万1197台だったのに対し、2020年は5%マイナスの1万673台となった。
3位に入ったのはVW「ゴルフ」だ。
じつはゴルフは2015年まで、27年連続で輸入車ナンバーワンという実績があり、かつては輸入車の代表モデルだった。2016年にBMWミニにその座を明け渡してもなお、4年連続2位を守っていたのだが、今回は2位の座もAクラスに譲り渡してしまった。
前年の2019年は1万9524台で2020年は1万264台。つまり前年比マイナス48%という数字になった。これは現行の7代目ゴルフがモデル末期になったことが大きい。2021年は8代目となる新型ゴルフが日本にも登場する予定なので、巻き返しを図りたいところだ。
4位に入ったのは、2019年10月に登場したVWのコンパクトSUV「T-クロス」だ。全長4115mmという日本でも使いやすいサイズで、1リッター直列3気筒ターボを搭載、WLTCモードは16.9km/Lと燃費性能も高い。現在は1stエディションという導入記念モデルのみだが、今後カタログモデルが登場する予定なのでさらに台数が増えるだろう。
5位はBMW「3シリーズ」。2019年3月に新型になって日本上陸を果たしたモデルだ。2020年は8531台と、2019年の1万235台からマイナス16%という台数になったが、順位は2019年の6位から2020年は5位にランクアップしている。
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その他、2021年に期待されるモデルはなんだろうか。
まず、2020年下半期(7月から12月)の外国メーカー車ランキング9位に、2020年6月に日本上陸したメルセデス・ベンツのニューモデル「GLB」が入っていることに注目だ。2020年下半期の新規登録台数は3512台だ。
GLBは3列シートを持つ7人乗りコンパクトSUVで、兄弟モデルの新型「GLA」と比べるとひと回り大きく、スリーサイズは全長4650mm、全幅1845mm、全高1700mmになり、ホイールベースも2830mmとGLAよりも100mm長い。日本の道路事情にもマッチするGLBは、今後ますます人気になると思われる。
また2020年下半期の12位に、2020年7月に登場したVWのクーペSUV「T-ロック」が登場した。スタイリッシュなSUVは今後日本でも流行することになるだろう。ちなみに2020年下半期の新規登録台数は3092台だ。
新型ゴルフや新型Sクラスなど、これから注目のモデルが日本にやってくる。2021年のランキングがどのようになるのか、いまから楽しみだ。
メルセデス・ベンツ「Aクラス」が2位に浮上したのは、
VW「ゴルフ」がモデル末期だという事もあるが、
現行型になってCLAは別だが、
セダンもラインナップに加わり合算されてる事も少なからず影響してるんじゃないかな?