人気続く「SUV」ブームから定番化? 日本人の心を掴んだ鍵は「コンパクトSUV」か

従来は検討しなかったユーザーもSUVに注目

 多くのユーザーにとってSUVが一般的な存在になりつつあるのは間違いなさそうですが、いったいSUVのどのようなポイントをユーザーは評価しているのでしょうか。

 人気の小型SUV「ヴェゼル」を取り扱うホンダの販売店スタッフは次のようにコメントします。

「近年は、各社から新型SUVが続々と登場し、まさに群雄割拠の様相を呈しているといえるでしょう。

 ユーザーに、どのような点を魅力に感じているのかを聞くと、SUVに求めるものは本格的な走破性ではなく、ゴツさや迫力のあるスタイリングを求めているという声があります」

 また2020年の特徴としては、前出のライズやロッキー、ヤリスクロスといったモデルが登場したことでコンパクトSUVのモデル数が充実し、ユーザーからも好評という点が挙げられるでしょう。

 ライズとロッキーが登場する2019年11月以前は、コンパクトSUVの代表的なものとしては、全長4.3m級のヴェゼルやC-HRといったモデルが挙げられ、それより小型なSUVはスズキ「クロスビー」などがあったものの、手薄な印象もありました。

 そんななか、ライズ/ロッキー(全長3995mm)、ヤリスクロス(全長4180mm)といった新規車種が登場したことで、コンパクトSUVの選択肢により厚みが出たといえるでしょう。

トヨタ「ライズ」(写真左)とダイハツ「ロッキー」
トヨタ「ライズ」(写真左)とダイハツ「ロッキー」

 トヨタの販売店スタッフに聞くと、従来はサイズ面でSUVに手が出なかったユーザーや、コンパクトカーをメインで検討していたユーザーが、ライズやヤリスクロスに関心を持つことも実際にあるといいます。

 またボディが小さくても、SUVとして求められる積載性や使い勝手は犠牲になっていない点が、近年登場したコンパクトSUVの大きな特徴だといいます。

 ライズとロッキーの例を見ると、リアシート利用時でも荷室容量は最大369リッターを確保しており、フル乗車に近い状態でのレジャーも快適にこなせます。

 さらに、ただ広いだけでなくデッキボード下に大型収納を採用し、荷物を見えなくすることでプライバシーにも配慮。

 ロッキーを取り扱うダイハツの販売店スタッフは「荷物を隠せる収納は、プライバシーを守るだけでなく、車内が散乱して汚く見えるのを防ぐ効果があります。そのため、収納として重視する女性ユーザーもなかにはいらっしゃいます」と説明し、女性ユーザーも含めてさまざまなユーザーがコンパクトSUVに注目していることがわかります。

※ ※ ※

 全長4m級のライズ/ロッキー、全長4.2m級のヤリスクロスの登場で、ますます定番化が進んだSUV。

 2021年はヴェゼルのフルモデルチェンジが噂されており、コンパクトSUV市場がより活性化すると予想される一方、歴史ある本格クロカン4WDのトヨタ「ランドクルーザー」も近い将来に登場することが予想されており、SUV市場が今後ますます盛り上がりを見せることは間違いありません。

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