トヨタとスズキ、結局「どっちが良いの?」 ルーミー&ソリオの絶妙に異なる魅力とは
2019年9月に兄弟車となる「タンク」を統合したことで販売力を増したトヨタ「ルーミー」。対してライバルとなるスズキ「ソリオ」は、同年11月末にフルモデルチェンジを遂げました。似たようなパッケージを持つ両者の異なる魅力とは、どのような部分なのでしょうか。
2020年は9月にルーミーが刷新! 11月にはソリオがフルモデルチェンジ。
2020年11月25日、スズキ「ソリオ」がフルモデルチェンジして4代目となりました。発売後10日間で受注台数が4000台を超えるなど、滑り出しは好調です。
同車は全長3.8mにも満たないコンパクトなボディながら、広い室内スペースを持つのが特徴。
新型は荷室拡大のため全長を従来比80mm伸ばしていますが、それでも3790mmとコンパクトカーのなかでも小さな部類です。
ところで、ソリオといえば競合ライバルに相当するのがトヨタ「ルーミー」(姉妹車の「タンク」は2019年9月にルーミーに統合)。果たして、ソリオとルーミーを比較するとどんな違いがあるのでしょうか。
まず車体サイズですが、ソリオが全長3790mm×全幅1645mmなのに対して、ルーミーは全長3700mm(「カスタム」系は3705mm)×全幅1670mm。
ルーミーの全長は先代ソリオに近いもので、新型ソリオに比べるとやや短い設計です。
自宅駐車スペースに制約がある人や(新型ソリオも充分に小さな車体ですが)、よりコンパクトなクルマを探しているならルーミーが優位です。
いっぽうで、ソリオにアドバンテージがあるのが積載性。今回のフルモデルチェンジで全長を伸ばした理由は荷室拡大で、新型は従来モデルと比べて後席の前後方向のゆとりは変わらず、荷室前後長が100mm延長されました。
具体的には、ソリオは後席をもっとも後方へスライドした状態で荷室へ機内持ち込みサイズのスーツケースを5個(FF車であれば床下へさらにもうひとつの計6個)積めます。
しかし、ルーミーの荷室長(シートスライド最後端時)は新型ソリオに比べると50mm以上短く、スーツケースはそこまで積めません。また、床下収納スペースの広さもソリオが大きくリードしています。
ちなみに後席足元空間の広さは乗り比べても大きな違いは感じません。リヤシートの左右独立リクライニングとスライドは両車とも備えますが、ソリオが左右50:50分割なのに対し、ルーミーは60:40分割と違いがあります。
これは好みに応じて選べばいいでしょう。スライド量はソリオが165mmなのに対し、ルーミーは240mmとルーミーのほうがアレンジ幅は広いといえます。
いっぽう後席に関して、ルーミーにはないソリオだけの装備としては、センターアームレストがあげられます。
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