コロナ禍の年末年始暴走どうなる? ヤンキー系激減も走り屋系が増加する理由とは

かつて年末年始といえば、暴走行為をおこなうものがそれを取り締まる警察と攻防を繰り返していました。しかし、最近では暴走行為をおこなう集団に変化が見られるといいます。どのような変化があったのでしょうか。

昭和50年頃には100人以上の暴走族が70以上!

 暴走族というと多くの場合、竹やり出っ歯&特攻服などに身を包んだヤンキー系が思い浮かぶかもしれません。
 
 しかし、実は違法競走をおこなう走り屋たちも警察的には暴走族の一種として認識されており、毎年調査の対象となっているのです。

かつて4万人以上いた暴走族がいまは激減
かつて4万人以上いた暴走族がいまは激減

 暴走族には、昔ながらのヤンキー系暴走族(警察用語では「共同危険型」)と、ルーレット族や環状族、峠族、ローリング族、ゼロヨンなどと呼ばれる走り屋系暴走族(同「違法競走型」)の2種類が存在。

 それぞれの特徴について、警察庁では次のように定義づけています。

「共同危険型暴走族」は、暴走族のうち、集団による信号無視や最高速度違反、広がり走行、蛇行運転などの行為をおこなって、著しく交通の危険を生じさせ、又は著しく他人に迷惑を及ぼす行為をする者が該当。

「違法競走型暴走族」は、暴走族のうち、ローリングやドリフト走行などをして、一定区間の通過タイムや運転テクニックを競い合い、著しく交通の危険を生じさせ、又は著しくほかに迷惑を及ぼす行為をする者を指しています(例:ルーレット族、ドリフト族、ローリング族)。

 なかでも、共同危険型は長い歴史を持っており、グループ化が進んだのは昭和48年頃から50年頃だといわれており、過去5年間では年々減少していますが、違法競走型はここ2、3年で増加傾向です。

 当時の警察白書にはグループ化が進む暴走族に対して以下のような記述がありました。

「グループ数、構成員数とも大幅に増加している。また、これら暴走族グループは、勢力争いのため大規模な対立抗争事案を引き起こしており、この種事案の発生は、昭和49年中に86回に及び、その態様においても、火炎びん、こん棒などの凶器を使用してわたり合うなど悪質凶悪化している」

 かつて、昭和48年末に611あった暴走族のグループは、1年後に865まで急増。

 昭和49年末の段階では、20人以上のグループが300以上あり、100人以上のグループも70近くにのぼっています。

 しかし現在は、年々グループ総数は減り続け、最新のデータ「令和2年版の警察白書『暴走族の勢力と動向の推移』によると、令和元年ではわずか134です。

 さらに、グループ未加入者が約8割と、集団行動を嫌う若者たちの傾向を反映しているのか小グループ化、2人、3人の気の合う仲間だけでの暴走が増えていると考えられます。

 しかし、この少人数化が進んだ背景にはもうひとつ別の理由があると警察関係者は見ています。

「今はせいぜい多くても5、6人までのグループが主流です。

 大人数の暴走族だと、暴力団に目を付けられて上納金を要求されますので、少人数に分散して、目立たないよう暴走行為をおこなっている印象があります。

 なお、警察庁が暴走族取り締まりに躍起になるのは、暴走族が半グレの人材供給源だからです。

 暴力団と暴走族の関係は根深いものがあります。暴走族の高齢化が進んでいるとはいえ、現代でも暴走族に関わる少年たちが暴力団または半グレ人材に繋がる可能性は大いにあります」

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