かつては定番だったのに… 今も昔も注目度抜群のピックアップトラック5選

アメリカでは根強い人気を誇るピックアップトラックですが、日本ではほとんど見かけません。過去には日本でもさまざまなモデルが販売されていたのですが、現在・過去に販売されていたピックアップトラックを5台紹介します。

フルサイズや軽など! 日本で買えるピックアップ

 日本では見かける機会が少ないのですが、海外ではピックアップトラックが大人気です。とくにアメリカでは販売打数ランキングのトップ3を占めるほど、需要が高いジャンルです。

 現在の日本ではごく少数のモデルしか購入できませんが、かつては意外なほど多くのピックアップトラックが販売されていた時代もありました。

 そこで今回は、現在と過去に販売されていたピックアップトラックの人気車種を5台紹介します。

トヨタ「ハイラックス」は日本で買える貴重なピックアップトラック
トヨタ「ハイラックス」は日本で買える貴重なピックアップトラック

●トヨタ「ハイラックス」

 アメリカではトヨタのピックアップとして「タコマ」が有名ですが、現在の日本で唯一新車購入可能なのが「ハイラックス」です。

 ハイラックスの歴史は非常に古く、初代は1968年に誕生。企画はトヨタ、製造は日野自動車ということからも、本格的な商用トラックとして誕生したことがわかります。

 それまでの商用ベースから個人ユースを意識し出したのは、1997年に誕生した6代目からで、個人ユース用は「スポーツピックアップ」と呼ばれていました。

 しかし2004年に誕生した7代目は海外専売モデルとなり、日本への導入は見送られています。

 現在販売されているのは、2015年にデビューした8代目で、日本導入は2017年になってからです。

 新開発のフレームを採用し大幅に安全性と耐久性が向上、フロントサスペンションにダブルウィッシュボーンを採用するなど乗り心地も改善されています。

 ハイラックスは全長5335mm×全幅1855mm×全高1800mmというフルサイズなボディに、150馬力を発生する2.4リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジンを搭載。6速ATを採用しています。

 また最大積載量500kgを誇るデッキスペースや、左右独立してチップアップ(座面が持ち上がる)可能なリアシートなど、使い勝手も考慮されました。

 また、ミリ波レーダー+単眼カメラを搭載し衝突を回避・または被害軽減をサポートする「プリクラッシュセーフティ」も搭載。安全面にも配慮した仕様になっています。

●ダイハツ「ハイゼット デッキバン」

 ピックアップと聞くと、大きなクルマを連想しがちですが、日本独自規格である軽自動車にも面白いピックアップの1台があります。それがダイハツ「ハイゼット デッキバン」です。

 軽自動車には全長3.4m×全幅1.48m以下という制限が設けられており、通常のピックアップスタイルを軽自動車で実現すると、シングルキャブの軽トラックになってしまいます。

 そんななか、シート4座を確保しつつもCピラーより後方をオープンデッキ化することで超個性的なスタイルを実現させたハイゼット デッキバンは、個人ユースにも対応できるモデルとして注目されています。

 全長3395mm×全幅1475mm×全高1875mm、660cc直列3気筒エンジン搭載という点は、「ハイゼットカーゴ(ハイルーフ)」とまったく同一です。

 それもそのはず、塗装前のホワイトボディを切断・加工して生産されており、登記上でも「ダブルキャブ・ピックアップ」になっています。

 ちなみに現在ではスバルにもOEM供給され「サンバー オープンデッキ」として販売されています。

 デッキ部とキャビンを別々にすることで、荷物の高さも気にする必要がないのが最大の特徴。商用では機材や背の高い商品を、個人ユースでは汚れたり濡れたりしたままのアウトドアグッズを積載するのに便利です。

 最近は密を避けるレジャーに人気が高まっており、釣りやキャンプなどを趣味にする人が増えています。

 維持費も安い軽自動車なら、2台目として真剣に購入を考えられる存在かもしれません。

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