加速はオレに任せろ! パワーウェイトレシオに優れた現行モデル5選
トヨタでもっともハイパワーなのはあの超高級車だが…
●トヨタ「GRスープラ RZ」(3.95kg/PS)
トヨタで販売されている車種のなかでもっともハイパワーなモデルは「センチュリー」のシステム出力431馬力となりますが、同車は車両重量が2370kgと超ヘビー級。
パワーウェイトレシオで計算すると5.50kg/PSになることから、現行トヨタ車のなかでは、車両重量が800kg以上軽い、「スープラ」に軍配が上がることになりました。
とはいえ、センチュリーを上回るパワーウェイトレシオを記録したのは、2020年秋の改良でハイパワー化された「RZ」のみ。
4気筒モデルの「SZ-R」(258馬力)や「SZ」(197馬力)ではパワーウェイトレシオはセンチュリーに負けるという驚きの結果となりました。
スープラ RZは2020年秋に改良がなされ、3リッターエンジンは340馬力から387馬力へと出力向上がおこなわれており、この結果パワーウェイトレシオが4kg/PSを切る3.95kg/PSを達成しています(車両重量は1530kg)。
ちなみにセンチュリーのパワーウェイトレシオは5.50kg/PSですが、直線でのフル加速では並みのスポーツカーは太刀打ちできないほどのレベルの持ち主だといえます。
●スバル「WRX S4 STIスポーツ アイサイト」(5.13kg/PS)
スバル「WRX」というと、名機と名高い「EJ20ターボエンジン」と6速MTを搭載するスポーツグレード「WRX STI」が知られるところですが、2019年末に受注が終了しました。
しかし、FA20ターボとリニアトロニックCVTの組み合わせとなる「WRX S4」は、2021年1月24日で注文受付が終了ではあるものの、いまの時点ではまだ現役モデルです。
WRX S4の車両重量は1540kgで300馬力を発生するため、パワーウェイトレシオは5.13kg/PS。現在販売されているスバル車のなかではもっとも優れた数値となります。
なお、WRX STIは1490kg/308馬力というスペックで4.84kg/PSでしたから、パワーウェイトレシオ的には大差ありませんが、むしろ変速のロスがないCVTを搭載するS4のほうが安定した加速力を発揮するといえるでしょう。
なお、WRX STIには、軽量化とハイパワーを両立したモデルとして「タイプ RA-R」という限定車が2018年に発売されました。
グラム単位で軽量化を積み重ね、ベースモデルよりも約30kg軽い1480kgを実現。
Sモデル最高パフォーマンスを誇る「S208」にも搭載した、329馬力のEJ20バランスドBOXERを採用し、パワーウェイトレシオは4.50kg/PSを記録しています。
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なお、働くクルマのいすゞ「ギガ トラクタ」は、480馬力を発生させるハイパワーな6WG1-TCC型エンジンを搭載していますが、車両重量は18トン超。
パワーウェイトレシオとしては37.5kg/PSとなり、当然、スポーツカーを凌駕する加速は望むべくもありません。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
ギガのトラクタ1は定員や燃料に潤滑油脂を含まない車両重量ならせいぜい7t〜9tじやないかな?18t級なら単体総重量じゃないかな
まあ加速は目的じゃないけどトラクタは単体ならマジ速いよ
因みにGVW25tのギガカーゴでも完成車で車両重量は9t程度じゃないかな?